自由民権運動の系譜 近代日本の言論の力 (歴史文化ライブラリー 281)

  • 吉川弘文館 (2009年9月18日発売)
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784642056816

作品紹介・あらすじ

自由民権運動とは何だったのか。幕末から大正デモクラシーまでの大きな流れの中で、憲法の制定や国会の開設を求めた運動の系譜を解明する。特に、民権運動を生業(なりわい)とした民権家たちが、新聞紙上や演説会で繰り広げた活動に注目。彼らが近代の国家・社会を変革する原動力としての言論活動を日本に定着させる上で果たした役割を浮かび上がらせる。

みんなの感想まとめ

民権運動の歴史を深く掘り下げ、その意義を明らかにする一冊です。著者は、幕末から大正デモクラシーにかけての運動を、憲法制定や国会開設を求めるものとして捉え、特に民権家たちの言論活動に焦点を当てています。...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「本書は、民権運動を立憲政体の早期樹立を求める運動として捉え、その系譜をたどった」(p183)もの。「民撰議院設立建白書」を民権運動の起点とする「『自由党史』史観」(という言葉は作者は使ってないけど)を退け、幕末期の幕府使節団による海外視察から話を説き起こす。

    また、民権運動の歴史的意義について、(1)早期に国会を開設することを要求し、(2)主体的に運動に参加したとして、「時期と主体的参加」という点に特徴を見い出している。そのための手段として新聞・演説があり、それが社会・国家を動かした、と位置づけている。この点は、近年民権運動を語る際に欠かせない「国民国家論」とは違った位置づけをしている。それは「国民国家論」「公共性」論に対し、「民権運動の固有性を追うという視点は後方に退いている」(p7)という叙述からも、うかがえる。しかし、結局のところ「国民国家論」以前の民権運動評価に近い気もする。

  • 新聞と演説が時代の中で果たした役割みたいなのがわかりやすく書いてあって嬉しかったです。
    明治前半の政党が苦手でしたが、この本は初心者にも読みやすかった。自由党に対して持っていた偏見がいい方向に変わってよかった。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1943年生まれ。東京外国語大学名誉教授

「2018年 『総選挙はこのようにして始まった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稲田雅洋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×