「国民歌」を唱和した時代 昭和の大衆歌謡 (歴史文化ライブラリー)

  • 吉川弘文館 (2010年7月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784642057028

作品紹介・あらすじ

レコードや映画によって普及し、人々に親しまれた大衆歌謡。しかし、満洲事変に始まり、しだいに緊迫する戦時体制下で、戦意昂揚や国策宣伝のため多くの「上から」の流行歌=「国民歌」が作られた。軍と連携して楽曲を公募する新聞社、歌唱指導に巡る音楽家や歌劇団、国民皆唱を目論む大政翼賛会や情報局…。「うた」を通して戦争の時代を鋭くえぐる。

みんなの感想まとめ

「国民歌」の歴史を通じて、戦時体制下での音楽がどのように人々の心に影響を与えたのかを探る内容が魅力的です。昭和期の流行歌が、国家主導でどのように作られ、広まっていったのかを詳しく解説しています。特に、...

感想・レビュー・書評

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  • レコード普及によって昭和期に始まった日本の流行歌、特に2次大戦終了までの国家主導による「国民歌」の歴史を概説した本。
    もう少し深い論考があるかと思いましたが、あっさりしてました。そういう意味では少し期待はずれ。歴史文化ライブラリー自体がそういうものなのかもしれませんが、初めて読んだのでわかりません。

    読了日は忘れたので大まかなところ。

  • ふむ

  • 戸ノ下達也「『国民歌』を唱和した時代 昭和の大衆歌謡」吉川弘文館、読了。本書は「うた」を通して戦争の時代の動員の構造を鋭く描く優れた歴史研究。国民歌とは「国家目的に即応し国民教化動員や国策宣伝のために制定された国もしくは国に準じた機関による『上から』の公的流行歌」と著者はいう。

    国民歌とは軍歌をはじめ戦時歌謡など形態は様々ながら、国家総力戦遂行を目的とした〝公的流行歌〟。例えば、軍歌の代表と目される「海ゆかば」は、「国民精神総動員運動」の宣伝のためにNHKが製(政)作した国民歌。

    本書がつまびらかにするのは、日本音楽協会(内閣情報局と文部省の肝煎りで設立)と各種メディアが戦意高揚歌を次々とつくり、国民に歌わしめる経緯を明らかにするが、歌で繋がる挙国一致への収斂は過去の話ではない。

    「国民歌」を唱和した時代は戦前昭和に限定される遠い過去ではない。よりしなやかに洗練された〝落とし込み〟のある現代、その基本構造を解き明かす本書の意義は大きい。さてオリンピック唱歌は誰が歌うのやら。

    くわばらくわばら(2013.09.09)。

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著者プロフィール

1963年、東京都生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。都留文科大学非常勤講師、日本大学文理学部人文科学研究所研究員、洋楽文化史研究会会長。専攻は近・現代日本の社会と音楽文化。著書に『「国民歌」を唱和した時代』(吉川弘文館)、『音楽を動員せよ』『戦時下日本の娯楽政策』、編著に『〈戦後〉の音楽文化』『日本の吹奏楽史』、共編著に『日本の合唱史』『総力戦と音楽文化』(いずれも青弓社)など。また「音楽文化新聞」『厚生音楽資料全集』(ともに金沢文圃閣)などの資料復刻や演奏会監修による「音」の再演にも注力している。第5回JASRAC音楽文化賞受賞。

「2025年 『「音」の戦争と日本近代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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