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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784642057165
作品紹介・あらすじ
源頼朝の鎌倉入りから一五三年続いた鎌倉幕府は、元弘三年五月、新田義貞を主将とする倒幕軍の総攻撃を受け呆気なく滅亡した。至高の敵後鳥羽院、空前の敵モンゴル帝国との戦いに、不敗を誇り続けた幕府はなぜ敗れたのか? 政変や戦乱の経過のみならず、幕府政治の根幹を成す御家人制の質的変化に注目。定説にメスを入れ、幕府滅亡の真実に迫る。
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みんなの感想まとめ
鎌倉幕府の滅亡に迫る本書は、幕府がなぜ突然崩壊したのかを探求しています。著者は、表面的には堅固に見えた幕府の内部が実は寄生虫によって蝕まれていたと指摘し、その結果として無敵と見なされていた幕府があっけ...
感想・レビュー・書評
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久しぶりに再読。細川重男先生の著作でも一番まとまって面白いと思う。
そもそも鎌倉幕府がなぜ滅んだのかという問いへの納得できる答えを求めてという目的がいい。
応仁の乱や明応の政変から徐々に衰亡した室町幕府、強大な力の侵入への対応に誤り、そこから滅亡した江戸幕府と違い、鎌倉幕府は突然倒れた、では何故というのは誰しも一度は考えたのではないか。
言うなれば、癌が発見され闘病の果てに死んだ人、老いたところに事故にあってそれが原因で死んだ人はわかるが、多少の老いはあれど矍鑠として、元気いっぱいに、見えた人が突然死ねばみな驚くというもの。
著者の見立ては、一見壮健だった鎌倉幕府は中を寄生虫が食い荒らし、空洞のようになっていたというもの。だから、一見弱々しい敵でも一撃で倒されてしまったということか。
ここで言われる特権的支配層による厳格な前例踏襲主義は、我々から見ると極めて馬鹿げたことをしているように見えるが、江戸幕府の後期の厳格な大名への身分統制や現代の政党政治のやり取りも儀式めいて見えるのは同じではないか。
鎌倉幕府が室町幕府が実現した地方分権などの改革を行えば、そのアイデンティティを失うからできず、現実その拘束に耐えきれなくなった時に彼らは滅亡した。
制度にはそのアイデンティティがあるため、それを超える改革はできずに、現実との摩擦が大きくなればそれが破壊される。
マルクスの止揚に類似した概念のように思う。
北条氏や幕府首脳部は無能でなかっただけに、鎌倉幕府という制度が軋みを上げて、ある日突然爆発したように感じられる。
そう思うと、無敵の鎌倉幕府を倒幕したとして、後醍醐天皇は過大評価されていたのかもとも感じる。 -
あまり知らない鎌倉時代後半の歴史について、学べる一冊。
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鎌倉殿の13人の影響で、ちょっと鎌倉時代ずいている。
内容としては、鎌倉時代末期の政治体制が主題。幕府があまりにあっけなく滅亡してしまった要因となったということろで、タイトルと繋がっている。
頼朝・義時・泰時・時宗のような有名な武将は出てこないし、合戦の話もないので、地味な話なんだけど、文体も読みやすく、あきずに楽しめた。 -
最初は滅亡の原因とされた「武士の貴族」って何ぞや、と思ったけども読み進めていくうちに納得がいくものだった。御家人制度の変遷がわかりやすく著述されてて最後まで興味深く読めた。
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この先生・・・面白い
もっと本を書いていたらいいのに
残念すぎる -
書名は「鎌倉幕府の滅亡」ですが、
その流れを通史的に追った本ではありません。
正中の変や元弘の乱は本書の最後に少しだけ出てくる程度です。
では、何について書かれた本なのか。
鎌倉幕府が滅亡した理由を、
鎌倉幕府の構造や職制、政治方針などの政治史を、
頼朝期から検証して考察した本なのです。
ですから、『太平記』的な内容を期待するとがっかりするかもしれませんが、
視点が新鮮で、かつわかりやすく書かれていて、
なかなかおもしろかったです。
巻末に諸氏の系図もまとめて掲載してあり、
参考になりました。
贅沢を言えば注文はいくつかありますが(笑) -
20120115読了
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