家庭料理の近代 (歴史文化ライブラリー 356)

著者 :
  • 吉川弘文館
3.00
  • (1)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 46
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642057561

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本人の食卓が劇的に変わったときはいくつもあるのだが、代表的なものとして2つ。1つは戦後間もないときにファーストフードや穀物食など食べ物が西洋化・ジャンク化したとき、そしてもう一つは1853年の開国の時代である。そのときは西洋料理がやってきた。そして明治維新に入ると、江戸から東京に移り変わり、「文明開化」の象徴の一つとして「牛鍋」とよばれる現在のすき焼きがブームとなった。
    家庭料理もまた「西洋」の影響を受け、パンやスープも食べられはじめ、音楽や歌も西洋のものが入るようになった。本書は西洋料理が入ってきた時代の家庭料理について食卓だけではなく、調理教育・料理学校・料理本などをもとに近代の家庭料理事情を紐解いている。

著者プロフィール

1943年、島根県生まれ。東京家政学院大学名誉教授。専攻は食文化、食教育史、調理学。著書に『高等女学校における食物教育の形成と展開』(雄山閣出版)、『近代料理書の世界』『食と教育』(ともにドメス出版)、共に『日本の食文化』(アイ・ケイコーポレーション)など。

「2009年 『食文化から社会がわかる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江原絢子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×