神都物語 伊勢神宮の近現代史 (歴史文化ライブラリー)

  • 吉川弘文館 (2015年6月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784642058056

作品紹介・あらすじ

天照大神を天皇家の祖先神として祀り、豊かな歴史を持つ伊勢神宮。近代国家により天皇を権威づける存在として大きく変貌するなか、それまで伊勢参りとして栄えた庶民の聖地も「神都」として生まれ変わっていく。戦前・戦後の変化する式年遷宮や、脱法人化、マスコミ報道など、時代状況に合わせて柔軟に変容する伊勢のダイナミックな近現代史を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 人間というものは、数十年続いている現象について、メディアがそれなりに報道すれば、きちんと確認することなく、その現象の起源など詮索しない。
    2013年行われた伊勢神宮の式年遷宮行事。
    これは、誰しも、大昔から同じ形式で営々と続いてきたものだと思っていたことだろう。
    しかしながら、この本は、実は、伊勢神宮のあり方は、明治維新政府の手にかかり、江戸時代の庶民の楽しみであったあり方を変えてしまったものであることをキチンとした事実経過で紹介している。
    時の政府は、自らの正当性を演出するため、伊勢神宮と神話を利用したのである。
    また、戦前の政府は戦意高揚のためにも最大限利用とした。
    そして、戦後の伊勢神宮の取り組みなど近代における伊勢神宮が歩んできた歴史をまとめたものである。
    内容であるが、
    伊勢神宮というパラドックス―プロローグ
    「神都」の形成過程 明治期の伊勢神宮
     近代の神宮と天皇の「大廟」
     近代の宇治山田と地域社会
     神苑会と「神都」の形成
    大正・昭和期の国民と伊勢神宮
     1929年の式年遷宮
     大正・昭和の伊勢神宮を語る
     伊勢神宮の広報
     伊勢神宮の参拝空間
    戦後日本と伊勢神宮
     終戦の危機と式年遷宮―1953年
     伊勢神宮の「脱法人化」と式年遷宮―1973年
    聖地と俗地の伊勢―1993年の式年遷宮
    伊勢神宮の現在―エピローグ
    あとがき
    となっていました。

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著者プロフィール

1956年、ロンドンに生まれる。1979年、ケンブリッジ大学卒業。1993年、ケンブリッジ大学博士号取得。現在、国際日本文化研究センター、総合研究大学院大学教授 ※2015年7月現在
【主な編著書】『儀礼と権力 天皇の明治維新』平凡社選書、2011年。「近代外交体制の創出と天皇」(荒野泰典他編『日本の対外関係7 近代化する日本』吉川弘文館、2012年)。

「2022年 『神都物語 伊勢神宮の近現代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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