たたら製鉄の歴史 (歴史文化ライブラリー 484)

  • 吉川弘文館 (2019年5月17日発売)
4.25
  • (2)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 62
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784642058841

作品紹介・あらすじ

日本列島で培われ近代にいたるまで連綿と営まれてきた古来の製鉄法、たたら。日本独自のその技術を、生産地の移り変わりや製鉄技術の革新などから探る。また、「海のたたら、山のたたら」という視点から多様性を明らかにするとともに、近代化のなかで果たした役割を考える。日本の産業や暮らしを支えてきた、たたら製鉄の実像に鋭く迫る注目の一冊。

みんなの感想まとめ

日本独自の製鉄技術であるたたら製鉄の歴史を深く掘り下げた一冊で、幅広い資料を基にその多様な側面を紹介しています。特に、山陰地域の事例を中心に、砂鉄の採取方法やたたらの構造、さらには「海のたたら」「川の...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • たたら製鉄についてパッと読める本を探していて、ちょうど出たので購入。文字資料から考古資料まで幅広く使った概説本で、主に山陰のたたらを事例としている。

    たたらというと山奥にあって山を削って砂鉄を採って鉄を作るイメージがあるけど、必ずしもそれだけでなくて、海や川で採れる砂鉄もあって、海に近いたたらもあるらしい。

    銑・鉧・鋼といった様々な種類の鉄があって、作りたい鉄によって砂鉄の種類やたたらの構造が違うことも理解できた。

    明治以降に洋鉄が主流になっていくなかで、たたらで作った鉄は海軍工廠で特殊鋼として少量ながらも利用されたり、戦時中は軍刀製造用としてたたらが復活したりしていたらしい。たたらそのものも角炉という近代化された炉を導入して製造能力を高めたりしている。近代日本とたたらとの関わりも知られて面白い。

    よく写真で見る菅谷鑪のようなイメージではない、様々なたたら製鉄の姿を垣間見られて勉強になった。

  • ☆砂鉄を利用する「海のたたら」「川のたたら」、鉱石を利用する「山のたたら」

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1962年広島県生まれ
島根大学文学専攻科修了 博士(文学)
島根県教育庁文化財課、島根県立古代出雲歴史博物館、島根県埋蔵文化財調査センターなどをへて、現在、島根県古代文化センター長
主要著作 『たたら吹製鉄の成立と展開』清文堂出版、「韓国における砂鉄製錬」(『たたら研究』55号、たたら研究会)、「錬鉄とその製作法」(『たたら研究』特別号〔60周年記念論文集〕たたら研究会)、『たたら製鉄の歴史』吉川弘文館ほか

「2022年 『たたらの実像をさぐる 山陰の製鉄遺跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

角田徳幸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×