古代の食生活 食べる・働く・暮らす (507) (歴史文化ライブラリー)
- 吉川弘文館 (2020年8月20日発売)
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感想 : 6件
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784642059077
作品紹介・あらすじ
食べてしまえば残らないから、はるか古(いにしえ)の食生活を再現することは難しい。何をどう食べたのか、誰がどのように得ることができたのか。これら疑問に、米の支給方法や調理、消費量、酒の醸造における女性の役割、流通する酒のゆくえ、商品が行き交う東西の市場の状況、酒宴の様子などからアプローチ。食事を成り立たせた社会の仕組みを明らかにする。
みんなの感想まとめ
古代の食生活に関する本書は、奈良時代や平安時代の食文化を多角的に探求しています。食べ物が残らないため、史料や木簡から得られる断片をもとに、当時の人々がどのように食を享受し、生活を営んでいたのかを明らか...
感想・レビュー・書評
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文献史学者の視点から明らかにする、奈良&平安時代の食と生活。
・古代の食生活を復元するために―プロローグ
・米と飯 ・酒の醸造と経済
・饗宴・共食と労働 ・乞食の風景 ・あとがき
参考文献有り。
“食”は食べると、そのものは無くなってしまう。
だが、史料や木簡に残る断片から、“食”を探ることが出来る。
史料の「延喜式」等で定める食、説話や日記等に登場する食、
絵巻に描かれた食の様子、そして木簡など。
主に解き明かされているのは、米と飯、酒。
官人や職員への、米や飯の支給の量。
女性が“刀自”として酒の醸造に取り組む、時代。
造酒司が醸造する酒の種類。
院宮王家や富裕層の経営する酒の店と、貧富の差の拡大。
どんちゃん騒ぎと無礼講。
乞食への施行と門を閉めない慣習。
そして時代の変遷により明確になる、差別。
長屋王邸宅跡から発掘された木簡(廃棄物)に、
多くの情報が残っていることに、驚き。
何とも下層の民の生活の厳しさが滲み出るような、印象でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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古代の農村では、女性が酒の醸造などを行っていた。刀自(とじ)と呼ぶ。杜氏の語源という説もある。杜氏が男性に限定されるのは江戸時代以降。
奈良平安時代の村では、有力者は酒の販売や貸付で財を成した。
中国では、塩、鉄以外に酒を専売としたことがあったが、生産者生産地が限られないことから大商人の反対で廃止された。
労働の報酬は魚酒が報酬。粗食しか提供できない貧農との品部の差が広まる。
給与として酒が受給対象となる職種の代表は運輸労働従事者(舟のこぎ手など)。
土佐日記は文学的脚色が濃厚。話を盛っている。漕ぎ手が釣った鯛を米や酒で買い取っている。
皇族貴族などの居所の門が開いているのは普通のこと。 -
東2法経図・6F開架:383.8A/Y92k//K
