東大寺の考古学: よみがえる天平の大伽藍 (歴史文化ライブラリー 518)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642059183

作品紹介・あらすじ

圧倒的な存在感を誇る大仏、奈良時代より絶えることなく続くお水取りの二月堂、明らかになりつつある巨大な東塔と西塔…。聖武天皇が造営した国家的大寺院・東大寺の創建当初の面影は、今日までどれほど残り、当時はどのような伽藍だったのだろうか。文献・絵画資料の検証と最新の発掘調査の成果を手がかりに、奈良時代の東大寺の実像に迫る。

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  • 聖武太上天皇、孝謙天皇臨席のもと行われた盛大な開眼供養。しかし、まだ、東大寺の伽藍は整っておらず、大仏に鍍金も施されていません。それに先立ち、陸奥で金が産出されたとき、「天平感宝」と改元し、これを機に聖武天皇は自ら「太上天皇沙弥勝満」と称して出家し、孝謙天皇に譲位します。どれほど「鎮護国家」という理念に夢を託し、開眼供養を焦がれていたことでしょう。聖武の皇子の冥福を祈って建立された金鐘寺は、大和国国分寺になり、改称され金光明寺なり、大仏建立を機に幾つかの寺院を統合し、総国分寺東大寺は生まれます。大仏殿の東を上院地区といい良弁の所領であり、二月堂、法華堂は、今でも、古色と威厳漂うエリアです。西は辛国行者の所領とありました。謎の人物ですね。辛国は物部の一支族です。近くにある辛国神社はその所縁でしょうか。

  • 「東大寺山堺四至図」、その他文献史料、そして考古学的発掘成果から創建時の東大寺と周辺に迫る本。まだまだ分からないことは多いが現状を知るための好著。

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著者プロフィール

1969年、名古屋市に生まれる。1994年、名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期課程修了。現在、奈良県立橿原考古学研究所企画学芸部資料課資料係長 ※2021年3月現在
【主要編著書】『古代国家形成の舞台 飛鳥宮』(新泉社、2015年)、「東大寺境内の発掘調査」(『東大寺の新研究1 東大寺の美術と考古』法蔵館、2016年)、「飛鳥の宮々」(『古代史講義 宮都篇』筑摩書房、2020年)

「2021年 『東大寺の考古学 よみがえる天平の大伽藍』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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