沖縄戦の子どもたち (歴史文化ライブラリー 526)

著者 :
  • 吉川弘文館
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本棚登録 : 37
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642059268

作品紹介・あらすじ

太平洋戦争末期の沖縄で、激しい地上戦に巻き込まれた少年少女たち。少年兵・学徒隊や補助看護隊への動員、学童疎開船・対馬丸の撃沈、「集団自決」など過酷な戦禍に苛まれ、生き残った者も戦争孤児となるなど、人生を大きく狂わされた。大人の巻き添えにされた彼らの体験や視点を通して、二度と戦争を起こさないために何ができるのかを考える。

感想・レビュー・書評

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  • 徹底した皇民教育の犠牲に [評]菊地慶一(文筆家)
    <書評>沖縄戦の子どもたち:北海道新聞 どうしん電子版
    https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/article/578548?rct=s_books

    沖縄戦の子どもたち - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社
    http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b575133.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん

      <書評>『沖縄戦の子どもたち』 子どものまなざしで見る戦争 - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト
      https://ryuk...

      <書評>『沖縄戦の子どもたち』 子どものまなざしで見る戦争 - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト
      https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1405470.html
      2021/10/10
  •  アジア・太平洋戦争の末期、1945年3月末から敗戦の1945年8月15日以降も続いた日本国内で唯一の地上戦となった沖縄。牛島満中将率いる第32軍、現地召集の民間人、そして、年端もいかない子供たちまでが、看護要員、鉄血勤皇隊や護郷隊などとして、斥候、通信、諜報戦などのゲリラ戦に加担させられた。鉄の暴風による艦砲射撃でいのちを落とした者。病院豪の土砂に埋まって息絶えた者。何より、友軍や軍医から射殺され、母親や親族、地域住民から絞殺や撲殺された子供たち。国際条約であるハーグ陸戦条約により、捕虜、非戦闘員を保護しなければならないが、民間人や便衣兵に扮装する軍属も多く、大人、子ども、軍官民が総じて殺され、自決した。「生きて虜囚の辱めを受けるなかれ」の犠牲者は幾ばくか。沖縄語で「命こそ宝」の大切さ。
     沖縄戦が終わっても、戦争孤児として辛苦を舐めざるを得なかった生存者たち。戦争は必ず、弱い者が犠牲になる。軍官は、民間人を守らない。戦争のない、平和な世界が続くことを願う。
     世界では今、ウクライナのNATO加盟を巡る緊張が高まり、ウクライナでは高校生が射撃訓練を行う映像が流れる。どこの戦争でも、上級の士官は助かり、一般兵卒や召集兵、非戦闘員である民間人が犠牲になる。
     私の記憶では、司令官で戦死・自決したのは、ミッドウェー海戦で大敗北し、サイパン島で自決した南雲忠一中将、硫黄島で戦死したとされる栗林忠道中将、戦艦大和の艦長伊藤整一中将、沖縄戦第32軍の牛島満中将(戦死の数日前に大将に昇進していたとされる)。その他の、多くの士官や将校が戦後も生き延び、末端の兵士は捨て石にされた。さらに戦後に追い打ちをかけられる遺族。戦後の軍人恩給は階級や所属年数で格差があり、中将クラスの遺族への恩給は年間1千万円程度とも言われ、下級の軍足には少額の軍人恩給に留まったとされる。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/759307

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/759307

  • 東2法経図・6F開架:219.9A/Ka95o//K

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著者プロフィール

1960年、沖縄県コザ市生まれ。2006年、沖縄大学大学院沖縄・東アジア地域研究専攻修了。 現在、名護市教育委員会文化課市史編さん係会計年度任用職員 ※2021年5月現在
【主要編著書】『陸軍中野学校と沖縄戦』(吉川弘文館、2018年)、『戦争孤児たちの戦後史1 総論編』〈共編〉(吉川弘文館、2020年)、「沖縄本島における米軍占領下初の学校『高江洲小学校』」(『地域研究』7、2010年)

「2021年 『沖縄戦の子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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