〈軍港都市〉横須賀: 軍隊と共生する街 (530) (歴史文化ライブラリー 530)

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  • 吉川弘文館
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642059305

作品紹介・あらすじ

三浦半島の「寒村」にすぎなかった横須賀は、幕末の製鉄所・造船所建設や明治の鎮守府設置など、海陸軍の関連施設に依存しながら日本初の〈軍港都市〉へ発展を遂げた。在日米海軍の基地となった今日までを視野に、地域のなかに存在する軍隊と、そこに生きる人びとの暮らしとの関わりを明らかにする。社会経済史の視点から〈軍都〉のゆくえをさぐる。

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    プロローグ 「横須賀ストーリー」
    第1章   軍港横須賀の誕生~寒村から軍港へ
    第2章   対外戦争と軍港の人びと~日清・日露戦争から関東大震災まで
    第3章   横須賀軍港の完成と太平洋戦争開戦
    第4章   敗戦と軍港の戦後~戦後横須賀の原点

    <内容>
    『新横須賀市史』の編纂の中心を担った著者の本。最近、ヴェルニー公園には、さらに著者がかかわった「旧ティボティエ邸」が、横須賀市全体を資料館とする”サテライト資料館”のガイダンスセンターとして開館した(この建物の資材は、解体後しばらく勤務校に置かれていた)。さて、内容は近現代の日本史を追っかけながら、横須賀の歴史を辿る本となっている。やや駆け足であり、それぞれの項目の突っ込みは浅いと感じるが、この本をベースに、巻末の参考文献を掘り下げていけばいいのではないか?自分も知らないことが結構あり、興味深かった。

  • 東2法経図・6F開架:213.7A/Ta45g//K

  •  寒村だった横須賀が、幕末の製鉄所に始まり明治期以降も近代的「軍港都市」となっていく歴史。軍人だけでなく、軍艦の工廠の存在も大きいのが陸軍の街との違いか。明治時の進水式は、天皇の行幸があったり一大イベントと化していたり。
     街は日清戦争以降の戦時期には賑わう、軍縮期には廃れる、職工以外の市民も戦勝には盛り上がる、と海軍と街の密接な関係が分かる。軍依存脱却の必要性は市に認識されてはいたものの、関東大震災時の軍による救助支援を経て進まなくなる。終戦直後は「平和産業都市計画」は復員引き揚げのコレラ騒動で出鼻をくじかれ、またその後は米軍基地により再び「軍港」化する。

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著者プロフィール

1966年、北海道札幌市生まれ。99年、國學院大學大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。現在、國學院大學文学部兼任講師・世田谷区史編さん室。 ※2021年8月現在
【主要論文】「横須賀の軍港化と地域住民」(『地域のなかの軍隊』2、吉川弘文館、2015年)、「占領軍への労務提供と米海軍艦船修理廠SRFの創設」(『軍港都市研究』Ⅳ、清文堂出版、2017年)

「2021年 『〈軍港都市〉横須賀 軍隊と共生する街』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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