イヌと縄文人 狩猟の相棒、神へのイケニエ (537) (考古学)

  • 吉川弘文館 (2021年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784642059374

作品紹介・あらすじ

人間にとって最も身近な動物、イヌ。縄文人とのつきあいは約8500年前にまでさかのぼる。日本列島に渡来した縄文犬のルーツをたどり、埋葬されたイヌの出土状態、骨や歯の形態的・解剖学的特徴を分析し、生前の生活を復元する。イノシシなどを狩る猟犬、神に捧げられたイケニエとしての役割を探り、イヌと縄文人の関係を明らかにする注目の1冊。

みんなの感想まとめ

イヌと縄文人の深い関係を探る本書は、約8500年前にさかのぼる縄文犬のルーツを解明し、埋葬された犬の骨や歯の分析を通じて、その生前の生活を復元しています。著者は、縄文時代における犬の役割や、縄文犬の特...

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃ面白かった。
    現在、日本最古の縄文犬の年代は、
    放射性炭素年代で約8500年前と考えられている。
    ちなみに世界で最も古いとされるイヌは
    同じく放射性炭素年代で1万2000年前。
    イスラエルのアイン・マラッハ遺跡で、
    一人の高齢者の遺体に隣接して埋葬された生後3〜5ヶ月の子犬。
    そのほかにも同じ年代のものがユーラシアで見つかっている。
    北米でも2021年に発表された論文では、
    20年ほど前からクマの骨だと思われていた数センチの小さな大腿骨破片が
    1万150年前にアメリカ大陸にはいってきたイヌの骨だと判明した
    と発表されている。
    中南米でも1万2000年前のイヌらしい下顎骨が発見されて、調査中。
    日本ではさらに
    これからもっと古いものが見つかるかもしれない。
    現在、日本を含む世界中でミトコンドリアDNAで研究されているので
    イヌの拡散ルートやルーツなどが順次解明されていくだろう。
    ともかく、本書では縄文の遺跡から、埋葬されたイヌの出土状態、
    骨、歯の形態的・解剖学的特徴分析から、生前の生活が復元されている。
    埋葬されたイヌたちでは日本各地で発見された縄文遺跡の、貝塚の
    イヌの例がずらっとあり、とても読み応えあり。
    やはり祭祀性のある埋葬犬は特に興味深い
    イヌ好きX考古学好きX縄文ヲタにはオススメの一冊

  • 縄文時代でイメージするのは、土偶や土器だ。それぞれ個性のある形をしていて見る者の心を揺さぶる。



    骨、しかも犬の骨に注目し続けているのが今回の本の著者だ。




    縄文犬の骨は柴犬や甲斐犬の骨とサイズや手足のプロポーションがほぼ同じらしい。そこから縄文犬は?現代の柴犬や甲斐犬に似たサイズの犬が主流だったと考えられている。




    犬の骨は小さく壊れやすいそうだ。




    日本の場合、年間を通して降水量が蒸発量を上回っていて、土壌の多くが酸性になり時間が経つと骨が溶けてしまい残りにくい環境にあった。




    著者の知る限り最古の縄文犬の年代は放射性炭素年代で約8500年前と考えられている。その一方で、考古学的に世界で最も古いのは約12000年前とされている。




    縄文人と犬の出会いや縄文犬はどこからやって来たなど興味深い内容だ。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055818

  • <目次>
    序章   情報源としての骨
    第1章  動物考古学とイヌ
    第2章  初期縄文犬と縄文人
    第3章  埋葬されたイヌたち
    第4章  縄文犬の用途
    終章   縄文犬はどこからきたのか?

    <内容>
    縄文時代の犬について、考古学の視点から説明したもの。専門性が高く、やや難しい。大きく分けて、縄文時代の犬の系譜と実際の生活について、発掘物を元にぶんせきしている。ペットではなく、狩猟犬だが、食べられた可能性も。北からは大きな犬が入ってきたようだ。

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著者プロフィール

1947年、東京都生まれ。1970年、慶應義塾大学文学部史学科卒業。1974年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。現在、総合研究大学院大学・先導科学研究科客員研究員 ※2021年11月現在
【主要著書】『考古学研究調査ハンドブック5 貝塚調査と動物考古学』(同成社、2015年)、『犬からみた人類史』(共著、勉誠出版、2019年)

「2021年 『イヌと縄文人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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