賃金の日本史 仕事と暮らしの一五〇〇年 (歴史文化ライブラリー)
- 吉川弘文館 (2023年8月21日発売)
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感想 : 15件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784642059756
作品紹介・あらすじ
昔の人びとは、どんな仕事でどれほどの給与を得て、生活水準はどの程度だったのか。賃金額はどう決められ、その背景にある社会はどう変化していったのか。正倉院に保管された日本最古の賃金記録から、明治時代の職人の収入までの記録・史料を博捜し、推計値を導き出す過程を丹念に解説。1500年にわたる日本の賃金史を、数字とデータで読み解く。
感想・レビュー・書評
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主に江戸時代の物価と賃金を過去の文献から推測してまとめている。
サラッと読める -
古代から近代にかけての賃金の動向を分析したもの。数量分析が中心で、史料によって補完している。
統計が整備されていない古代や中世の実質賃金の推計では、データの制約や分析の限界について説明がされていた。
賃金の歴史的な推移の分析よりも、数量経済史の分析手法(方法論)の印象の方が強かった。反証可能性を担保するためのデータの制約に関する説明。
賃金は雇用労働の対価という個人的な認識だが、本書で対象になっているほとんどは個人事業主への報酬のような気がした。被用者と個人事業主との違いはあるのかどうかが気になった。 -
●おおよその現在価値での参考値を併記してくれると、もっとイメージしやすいです。
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古代から近代までの賃金を数値化する試み。日本史を数字でズバッと一刀両断するのかと思いきや、補足説明や留保が多くて、素人には読みづらくはあるが逆に面白い。方法論を知られて勉強になる。古代や中世の賃金の記録があるというのも興味深い。
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飛ばし飛ばしで読んだ。奈良時代の賃金の歴史から1900年前半までの賃金の歴史が大まかに分かる。
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各種データを用いて賃金と人びとの生活水準、さらにはその背後にある社会構造を描くことは言うほど簡単ではない。近代であっても相当難しい骨の折れる作業なのだが、本書はそれを古代から近世の日本社会に試みている点がすごいと思う。前近代にあっては当然ながら整備された同一系列のデータセットが揃っているわけではないので、記述資料などを丹念に探してこなくてはならないからだ。その辺の苦労や工夫は是非中身を読んで欲しいと思う。
しかし、さまざまな仮定を置きながらの「推計」だから信憑性に欠けるというわけではないことには注意が必要である。まさにその「推計」こそ醍醐味なのであり、そこに本書の面白さがある。その意味では賃金そのものよりもそうしたデータの扱い方に関心がある人向けかもしれない。いずれにせよ近年の数量経済史の成果の一部を一般にもわかりやすく解説した好著であると言えよう。 -
歴史にあらわれた賃金ープロローグ/古代 日本の賃金のはじまり(神話と貨幣/古代の労働者たち/律令官人の仕事と生活/古代の格差/銭の使い方)/中世 職人の誕生とその時代(浸透する銭貨/職人の時代/中世職人の賃金)/近世 都市化の進展と職業の多様化(近世都市の労働者たち/都市に生まれた職業/災害と賃金/賃金に関係するもの/長期の賃金を概観する/新しい賃金史研究)/近代へ(変化する職人たち/工業化のなかで)/近代の職人はどのように描かれたのかーエピローグ
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東2法経図・6F開架:366.4A/Ta54c//K
