源平の争乱 (戦争の日本史6)

著者 :
  • 吉川弘文館
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642063166

作品紹介・あらすじ

武家の棟梁をめざし、熾烈な争いを繰り広げた源氏と平氏。歴史のロマンあふれる源平合戦の全貌とその時代を描く。一ノ谷合戦「坂落とし」の真相に迫り、また戦の中の民衆の姿を描くなど、源平争乱の歴史的意味を問う。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる源平合戦と呼ばれる治承・寿永の乱をその前提条件となる保元平治の乱から遡って解説している本です。
    解説内容はかなりわかりやすく、かつ詳細に書かれているためこの本一冊読むだけで概ねこの戦乱の内容を掴むことが可能かと思います

    【こんな人におすすめ】
     治承・寿永の乱について戦争の流れや、原因を詳しく知りたい人

  • 主に「玉葉」をベースに、源平の争乱を再検討したもの。「平家物語」などで語られる“ヒーローの活躍”の各場面が実はどうだったのかを検証している。詰まるところ、“反”判官贔屓ということか。

  • 前史にあたる保元・平治の乱から平氏の滅亡までを扱う。主要な事件・戦闘だけでなく、各地でおきた反乱などもフォローされていて、単純な源平の対立だけではない戦乱の様相が感じられる。

  • 平家物語はフィクションの部分はあると思うが、そういう部分を抜きにしても源平合戦の時代は面白いな。
    義経にスポットが当たりがちではあるが、特筆すべきは頼朝の独創的な政治能力。清盛は、従来の天皇・貴族の政治体制に乗っかっただけな感が強いが、頼朝は鎌倉に半独立した政権を作って、全国を2重支配体制から徐々に武家主導に変えて行った。武士主導の政治は、明治維新まで600年以上続くわけで、その礎を築いた頼朝すげーって感じ。

  • 源平争乱という史実自体の面白さもありますが、冨士川の戦いや一ノ谷の戦いなどに関する新たな視点を始め、一貫した上質な論考で、同時代を扱ったものの数多くの書籍のなかでも特筆されるべき本のうちの一冊であると思います

  • 2009.3.1読了

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著者プロフィール

1959年、東京都生まれ。1988年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得、文学博士。東京大学史料編纂所助手、明治大学文学部教授などを歴任。2018年、没。
【主要著書】『日本中世法体系成立史論』(校倉書房、1996年)、『大江広元』(人物叢書、吉川弘文館、2005年)、『源平の争乱』(戦争の日本史6、吉川弘文館、2007年)、『鎌倉幕府統治構造の研究』(校倉書房、2015年)

「2022年 『源頼朝と鎌倉幕府』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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