信長の天下布武への道 (戦争の日本史)

著者 :
  • 吉川弘文館
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642063234

作品紹介・あらすじ

桶狭間の戦いで今川義元に勝利し日本史の表舞台に登場した信長。姉川の戦い、長篠の戦いと怒涛の進撃を続け、天下布武の道を歩む。その戦略とはいかなるものか。知られざる側面にも光をあて、実像を鮮やかに描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 織田信長により遂行された戦争を年代順に叙述し、その特徴を描き出す一冊。その人物像や本能寺の変についても最後に評価がされている。現時点では研究状況が更新されている箇所もあると思われるが、分かりやすく整理された内容。

  • 谷口克広氏の信長物は新書で読んでいて、信長物では氏のものが一番好きです。
    今回は、ハードカバーの大著です。でも新書と比べて特に目新しくも詳しくもないです。本人も、新書では戦う相手毎に書いたものを時系列で書いた、と書いている通りです。
    コストパフォーマンスはあまり良くないでしょう。

  • 織田信長の誕生から死までの戦や政を分析し、まとめた一冊
    尾張時代は父の信秀の時代から弾忠織田家のおかれた状況から始まり、信長が尾張を統一するまでが書かれ、美濃時代は将軍義昭との関係や畿内の諸大名、地方の有力大名との外交を安土に移った頃からは信長の政策に見える天下統一への道が書かれ、大変に面白い内容だった。
    最後のまとめで信長の特徴として、速さを指摘している事には納得するばかりだ。触りだけど、天下統一したらを記載してあったのも良いポイントだった。
    なんだかんだと言っても信長の天下統一への道を秀吉が受け継ぎ、家康がなしたことは間違いないことだから、最初の信長の功績は計り知れないものがあるね。

  • 人気あって研究が進んでいるせいか、「驚きの史実」というのは無いな。「信長凡将説」というのが最近出ているみたいだが、一次史料を追いかける限り、それは無い感じ。低く見積もっても信玄・謙信・元就なんかとは同レベルで、行動・決断がやたら早いのが大きな特徴だろう。地理的(京都に近い)、時代的(勃興期直前で三好長慶が死んでいる)諸々の幸運に恵まれたのは確かだけど。
    光秀の謀反の動機ともし本能寺の変が無ければ、てあたりは誰もが気になることらしく、著者も敢えて一章を割いて書いている。
    やっぱり日本史上、最も魅力的な人物だなと。

  • この戦争の日本史シリーズでも群を抜いて苛烈な信長の一代を本能寺まで描く
    類書にも信長の生涯は書き尽くされているし、この本もとても丁寧に資料を追っているとはいえ、姉川や長篠の描写などやや物足りなさはあった

  • 強烈なカリスマ性と革新的な行動力で天下統一。
    しかしながらそれと同時に敵対する勢力に対して
    徹底した非情さを発揮したのも有名。

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著者プロフィール

1943年北海道室蘭市生まれ。1966年横浜国立大学教育学部卒業。東京都中学校教諭をへて、現在戦国史研究家 ※2019年11月現在
【主要編著書】『織田信長家臣人名辞典』第2版(吉川弘文館、2010年)『信長の天下布武』(戦争の日本史13、吉川弘文館、2006年)『検証本能寺の変』(吉川弘文館、2007年)『信長の政略』(学研パブリッシング、2013年)

「2019年 『信長と家康の軍事同盟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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