- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642063296
作品紹介・あらすじ
近代日本最初の対外戦争!国民形成に決定的な役割を果たした日清戦争。朝鮮をめぐる日清の確執から台湾征服戦争まで、戦史を中心に全貌に迫り、近代日本の針路をアジア侵略へと導いた日清戦争を歴史的に位置付ける。
感想・レビュー・書評
-
食糧が底をつきながらも攻略目標にたどり着く→清の軍は既に逃げていた、というのが何度も繰り返される。清の士気がさっぱり上がらなかったんだろう。著者はしょっとリベラル系の思想のようで、朝鮮・清に難癖つけて無理やり戦争を初めたが、結局三国干渉で遼東半島返却した意味のない戦争とか書いてあるけど、それは流石に言い過ぎな気が。まぁ、結果的に遼東半島返却してしまったのは、伊藤博文・陸奥宗光の失敗だろうなあ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史書とはそのようなものなのかもしれないが、事実を克明に追いかけるほど風景が見えにくくなる。
本書で読む「日清戦争」にはその目的や経過に現在から見る「正義」はまったくないように思える。
「伊藤首相の方針」や「開戦の口実作り指示」を読むとその経過には一片の正当性もない。
当時の国家指導層は、なぜこのような行動ができたのだろうか。
本書は「軍事史」として描いたとされているが、戦闘の内容を詳細に知っても興奮はない。
むしろ、「日清戦争」の日本の勝利がその後の「日露戦争」を招き、やがて「昭和の戦争」と「帝国の破綻」へと進んだことを思うと、これがその出発点だったのだろうかという思いを持った。
それにしても、当時の日本の指導層で日本の戦略的針路への論争が行われた形跡はないが、それはなぜなのだろうか。
本書は「日清戦争」について書かれているが、当時を理解するにはもう少し別の視点の本も読みたいとも思った。 -
[ 内容 ]
近代日本最初の対外戦争!
国民形成に決定的な役割を果たした日清戦争。
朝鮮をめぐる日清の確執から台湾征服戦争まで、戦史を中心に全貌に迫り、近代日本の針路をアジア侵略へと導いた日清戦争を歴史的に位置付ける。
[ 目次 ]
1 日清戦争への道(清日の出兵と外交交渉;七月二十三日戦争)
2 朝鮮の占領(豊島沖輸送船団襲撃戦;陸の緒戦―成歓の戦い;敵は誰か;平壌の戦い)
3 清国領への侵入(本格的海戦―黄海海戦;遼東半島の作戦;遼川平原の作戦;威海衛作戦と北洋水師の潰滅)
4 決戦準備・講和・台湾征服戦争(澎湖列島攻略作戦;講和の交渉と下関条約;三国干渉;台湾征服戦争)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]