環境先進国・江戸 (読みなおす日本史)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642063869

作品紹介・あらすじ

人口を抑制しながら、生活水準を向上させていった江戸時代の日本。限られた資源を有効活用し、森林を育成、環境にやさしい成熟した社会を実現させた。リサイクルなど、現在にも通じる地球との共存を探った先見的名著。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからすると、江戸時代はどんな「環境の先進」ぶりだったのだろうという興味に答えてくれそうな気がするが、内容のほとんどは、江戸時代の人口の増減、災害、飢饉、疫病、生物分布、各地の物産といった話題で、さまざまな資料に基づき淡々と説明が続く。もちろんエネルギーや資源の話もあるが、炭や薪がどれくらい使われていたかとか、金や銀の産出量や輸出量といった数値の話がほとんどである。最後のエピローグと補論になって、今日でいうところの環境問題や、エコといった話題が登場する。『環境先進国江戸』という書名から内容を想像して手に取った人は、いささか「ん?」と思われるかもしれない。また表紙にまかれた帯(腰巻)の、「原発問題もCO2問題もなかった時代の”エコ”を読み解く!」も、ストレートに受け取ると読み進んでいくうちにちょっとイライラするかもしれない。

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著者プロフィール

上智大学名誉教授

「2023年 『日本経済の歴史[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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