料理の起源 (読みなおす日本史)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642063876

作品紹介・あらすじ

タネから胃袋まで日本の食文化の"深層"に迫った名著。

感想・レビュー・書評

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  • 【新刊情報】料理の起源 383.8/ナ http://tinyurl.com/cpsvso9 全世界の家庭で日常行なわれている料理に、学問的なメスを入れた書。民族によって異なる炊飯、世界共通の発酵食品、好まれる獣肉など、エスニック料理に光を当て、驚きの事実を解き明かす。 #安城

  • 著者の中尾佐助が提唱する「農耕文化基本複合」という概念は、作物の種まきから、その最終形態の料理までの過程をワンセットとしてとらえる、というものだが、その最後の料理にスポットを当てた書である。中尾佐助という人が、自分の足で得た知識を重視していたことがわかる。素晴らしい仕事である。

  • 【学内から閲覧はこちらから↓】
    https://library.morioka-u.ac.jp/opac/volume/289976

    【学外からのアクセスはこちらをご確認ください】
    https://library.morioka-u.ac.jp/drupal/?q=ja/mebl

  • 食材や加工・調理法のルーツを知れる。
    食材、調理法の拡散と収斂の話が面白い。

  • 文化人類学的な観点から食の歴史が書かれています。

    大きめのカテゴリ(米、麦...)に分けて章立てされており、読みやすいです。

    内容はかなり学術的なものとなっているので、一般人では読み物としての面白みを感じにくいかもしれません。

  • ひー
     モンゴールの屠畜に関する詳細な記述はある
     確か、ロシヤ(白が付く)のおばちゃんが、血管浮かせてパンの製法と屠畜について熱く語るのも書いてあった。
     ひー。
     読むとアンパンとカルピスが旨くなる仕様はあった。

  • フランスとアフリカと中国とモンゴルと、他の料理を一応平等に扱い、かつDoughやご飯に関するヒエラルキーを提示し、冷静に客観的に研究する態度はかっこいい。

    著者が説く小豆の遺伝情報は、何かエデンの園に生えてる植物を連想させる。

  • 資料ID:W0170624
    請求記号:383.8||N 41
    配架場所:本館2F手動式書架

  • リファレンス的に自分の知を垂れ流す、最も読みづらい類の本。
    企画は良いのに、これを拡充したり受け継ぐ人はいなかったのだろうか、知見は古いままのところが目立つし筆者一人の経験によるから広がりが無い。

  • この本を読みながら 
    中尾氏(1916-1993)は、好奇心が旺盛なのと
    (文化人類学者の特徴かも)
    とにかく、世界を縦横無尽に駆け巡っている。
    一方で、思い込みが激しいヒトだ と思ったりした。

    『照葉樹林文化』を提唱したヒトである。
    これまでの アメリカやヨーロッパの
    学問の輸入業であった学者たちの業績から見れば、
    アジアをグローバルに見て
    アジアを中心にした考え方を確立したということが
    重要な意味があるのではないかとおもう。

    中尾氏が料理を学問としようとしたことは
    『種から胃袋まで』
    植物からニンゲンの胃袋に到達するまでの過程を
    考察するという意味で、スケールは大きい。
    ニンゲンの胃袋は、何でも呑み込んでしまうものだ。

    料理の起源は、
    その当時の中尾氏が駆け巡った、もしくは聞いた地域の
    料理を切り取っている。
    時間軸がわずかなので、
    歴史という次元での部分が不足している。

    コメの料理の方法が
    炊き干し法・・・現在の炊き方につながる。
    湯とり法・・・たくさんの水を入れて、途中で湯を捨てる方法。
    に注目し、コメの食べ方の地域性を探る。

    こうやって見ると炊飯器の開発は、
    このような伝統的な食べ方を変えてしまう・・・のだと思った。

    料理がかくも多様な発達をするのか・・・
    料理の起源という表現より 
    料理の進化 とかいた方がよいのかもしれない。

    モチコメ文化からの中国の視点と
    小麦によるさまざまな料理は中国は誇るべきものがたくさんある。

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著者プロフィール

1916年(大正5年)愛知県生まれ.京都大学農学部農林生物学科卒.専攻は育種学,栽培植物学.1961 -1980年大阪府立大学教授.著書に『栽培植物と農耕の起源』『ヒマラヤの花』『秘境ブータン』『ニジェールからナイルへ』『照葉樹林文化』『料理の起源』『現代文明ふたつの源流』ほか


「2011年 『ブータンの花 新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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