武士の成立 (日本歴史叢書)

  • 吉川弘文館 (1899年12月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (246ページ) / ISBN・EAN: 9784642066006

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  •  武士の成立についてかつては、武士を在地領主(農村に居住して所領の開発、経営を進める領主)とみなし、その台頭の過程をもって歴史を理解しようとする在地領主制論が通説的理解であった。それは文弱な貴族政治を克服し、勇ましく新しい時代を切り開いて政権を確立する英雄的な武士像を描いた。しかし、その後の研究の進展により、武士の武芸という職能を強調する職能論が主張されるようになった。

     本書は、このような研究動向を踏まえた上で、軍事貴族と地方武士、職能と在地領主としての側面を総合した形で、武士の出現から武士政権に至る過程を論ずるものである。

     全体的に大変バランスの良い叙述であり、この論点を理解する上で基本となる一冊だと思う。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県に生まれる。1978年、京都大学文学部史学科国史学専攻卒業。1983年、京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。現在、京都大学名誉教授、京都大学博士 ※2022年1月現在
【主要編著書】『平清盛と後白河院』(角川書店、2012年)。『治承・寿永の内乱と平氏』(吉川弘文館、2013年)。『源頼義』(吉川弘文館、2017年)。『源頼朝』(中央公論新社、2019年)

「2022年 『平氏政権と源平争乱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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