足利尊氏と関東 (人をあるく)

著者 :
  • 吉川弘文館
3.92
  • (1)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 64
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642067720

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 歴史という大きな流れに巻き込まれた一人の人間の姿を見た思いがする。

  • BS歴史館を見て尊氏さんが好きになったのでこの尊氏さんの本を読んだ。やっぱり、優柔不断で引きこもりな性格は史実通りだったのね・・。子供の頃の尊氏は新しい天皇を擁立して、後醍醐と戦った婆娑羅ものの荒くれ将軍としてのイメージはあったんだけど、テレビで言ってたように周りの弟直義と部下に尻を引っぱたかれて仕方なく幕府を開いたというのがどうも事実らしい。この荒くれ者の武士のイメージと優柔不断な引きこもりの実態のギャップに萌えるので足利尊氏は日本史の中で一番好きな人物だな。I Love Takauji!

  • 新シリーズ早々に尊氏を取り上げるところがとても面白い。
    (先に出来上がっただけかもしれないけど)

    尊氏もそうだけれど、足利氏の研究自体、まだまだ進んでいないように思うので、一般向けの書がでるのはとてもありがたい。

    これまでの「逆賊」→「なるべくして新しい幕府を作った貴種」みたいな評価ではなく、最新の研究をもとに、イメージの再構築を行っているのがとても良い。

    もともと、彼は嫡子ではなく、兄の早世をうけての相続。
    それもどうやら父は長らく実権を握っていたらしい…と
    これまでの源氏の血筋としていつか天下を~的な説明を払しょく。
    彼らの正当性を主張するため、「足利神話」は案外尊氏・直義兄弟から発したものでは、というのもそうかも…と思ってしまう。
    尊氏に至るまでの足利当主を紹介しているのも面白かった。
    祖父家時の自害の原因については、霜月騒動という見解しか知らなかったので、とても勉強になった。

  • 平易な文章で鎌倉時代の足利氏を辿ります。歴史好きで、中世にちょっと興味持った方などにおすすめ。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

清水克行(しみず・かつゆき)
明治大学商学部教授。専門は日本中世史。 主な著書に『喧嘩両成敗の誕生』(講談社、2006年)、『戦国大名と分国法』(岩波書店、2018年)、『室町社会史論』(同、2021年)などがある。

「2022年 『村と民衆の戦国時代史 藤木久志の歴史学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

清水克行の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×