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Amazon.co.jp ・本 (292ページ) / ISBN・EAN: 9784642068130
作品紹介・あらすじ
欧米列強により東アジアの秩序が再編される中、明治政府は早期の近代化を目指した。自由民権運動・憲法制定・国会開設・初期議会から条約改正までの過程を解読。「主権国家」の成立と民衆の動向、国際情勢に鋭く迫る。
みんなの感想まとめ
テーマは、明治時代の日本における「主権国家」の成立過程とその背景にある民権運動、国際情勢の変化です。本書は、1873年から1895年までの日本近代史を通じて、自由民権運動や憲法制定、日清戦争に至るまで...
感想・レビュー・書評
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吉川弘文館による通史「日本近代の歴史」シリーズ第2巻。対象時期は1873年-1895年、岩倉使節団から日清戦争まで。日本近代史の通史の一般的な時代区分では、日清戦争と日露戦争を一括する場合が多く、本書のように日清戦争を日露戦争と切断して自由民権期と1冊にまとめる構成は異例だと思われる。この区分の利点は条約改正史がほぼ通覧できることで、またそれぞれ個別に発展してきた自由民権運動研究と初期議会・初期憲政研究と日清開戦史研究の「断絶」を克服する意欲を示したものと評価しうる。
本書の特色は、伝統的な「戦後歴史学」によって形成された近代史像の枠組の継承という点に尽きる。自由民権運動について、近年の民衆史研究でありがちな文明化=「国民」化というコードを否定的に媒介して「運動」と「民衆」世界の対立を重視する見方をせず、あくまで専制権力と民権運動との対抗関係を基本矛盾として描く。明治憲法については、最低限の君権制限の志向は認めるも、立憲主義に実質を欠いた「外見的立憲制」と断言する。日清戦争開戦過程については、外交路線の紆余曲折を考慮しつつも、清国との戦争準備体制の直線性を否定しない。この20年余りで提起された「新しい」研究動向に極めて慎重であり、当然その点で異論はあろうが、一時の「流行」に流されない、確固とした研究成果の蓄積から導かれた歴史像はやはり重みがある。今日の領土紛争や立憲主義の危機に照応する叙述も興味深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「日本史概説Ⅱ」加藤順一先生 参考図書
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