女人政治の中世 北条政子と日野富子 (読みなおす日本史)

  • 吉川弘文館 (2022年5月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784642075121

作品紹介・あらすじ

鎌倉・室町・戦国の武士階級の女性たちは、政治にどれほどの権限を持ち、いかに関わっていたのか。北条政子、日野富子、北政所おねなどの「女人政治」から社会における地位と役割をとらえなおし、中世女性の実像に迫る。

みんなの感想まとめ

中世の武士階級における女性たちの政治的役割とその実像を掘り下げた本書では、北条政子、日野富子、北政所おねといった歴史的な女性たちが、どのように権力を行使し、社会に影響を与えたのかが詳細に描かれています...

感想・レビュー・書評

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  • 北条政子、日野富子、北政所おねなどの「女人政治」から社会における地位と役割をとらえなおし、中世女性の実像に迫った本です。
    どちらも悪女の評がありますが、難しい事態に対処したことは評価しないといけないと読んでいて思いました。

  • 権利に於いて男尊女卑と言われる前近代だが、中世の武家社会においては女性も妻・後家・母として本拠地を離れている夫の代わりに権力を行使して社会を動かす存在であったことを解説している。北条政子は頼朝の武家政権樹立において仏事や夫と二人三脚の活躍で存在感を増し、夫の死後や二代目以降の不安定な内紛の連続にも御家人の糾合などの役割を演じ、ついには官位を上げて二位家と呼ばれるほどの権威を確立する。日野富子は日野家が京都の商業の中心を所領としていたことから持っていた経済感覚による財力と御台としての権威により、応仁の乱とその後の状況下に夫義政や息子義尚が政治に倦む様なときでも公家社会への援助など立ち回って幕府を支えた結果、尋尊らに守銭奴の様に悪し様に記録され後世の乱の一因と目されるようになった。そして義政や富子に仕える女房らが将軍家と社会を取り次ぐ役割を解説。戦国時代の北政所おねは豊臣家においても政子や富子のような役割を演じていたが後嗣の問題で淀殿と権威を二分して社会との調整に失敗したのが豊臣家滅亡の原因だという。

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著者プロフィール

1941年、兵庫県生まれ。1969年、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、京都橘大学名誉教授、文学博士 ※2022年4月現在
【主要著書】『山内一豊と千代』(岩波書店、2005年)、『細川ガラシャ』(ミネルヴァ書房、2010年)、『足利義政と日野富子』(山川出版社、2011年)、『室町将軍の御台所』(吉川弘文館,2018年)

「2022年 『女人政治の中世 北条政子と日野富子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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