史伝後鳥羽院

著者 :
  • 吉川弘文館
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642077811

作品紹介・あらすじ

異数の幸運によって帝位につき、天衣無縫の活動をしながら、一転して絶海の孤島に生を閉じた後鳥羽院の生涯を、史実に基づき描き出す。和歌などの才能にあふれた多芸多能な側面にもふれ、生き生きとした人間像に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 私の中では、柿本人麻呂、出雲の阿国に続く島根本シリーズ第3弾。隠岐に流された後鳥羽上皇の本です。前半~中盤は、京で権勢をふるう後鳥羽上皇の姿なので、島根には直接関係ないのですが、それたどった後に、隠岐で詠んだ歌「われこそは新島守よ 隠岐の海の 荒き波風心して吹け」を知ると、その強気というか誇り高い感じに、胸打たれました。著者は実際に隠岐でも取材をしたそうで、研究者の姿勢として尊敬します。自分の興味として、もっと隠岐時代のことが読みたかったので(無理なことですが…)ちょっと★が少ないですが、研究の成果を丁寧に積み上げた内容で、読み応えは十分です。

  • えてしてこういう本はそのエピソードがどこに載ってるのかまで書いてくれないもんですが!
    これはわざわざ訳注で出典の日付まで書いてくれている非常に親切な本です
    ネタの出所を直接アタックしたい人には涙ものです

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著者プロフィール

1921-2000年。新潟県生まれ。東京大学国史学科卒業。長岡工業高等専門学校助教授、文部省教科書調査官、聖心女子大学教授を歴任。同大学名誉教授。専攻は、日本古代・中世文化史。文学博士。第一回角川源義賞、第三回やまなし文学賞を受賞。俳句同人誌「花守」を主宰した。『紀貫之』『平安文化史論』『王朝のみやび』『西行の思想史的研究』『史伝 後鳥羽院』など著書多数。

「2021年 『平安王朝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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