葬儀と墓の現在

  • 吉川弘文館 (2002年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784642077941

作品紹介・あらすじ

死や葬送・墓をめぐる慣習は、高度経済成長期を境に形ばかりでなく考え方までも大きく変貌を遂げた。家での死から病院での死へ、近隣による相互扶助から葬祭業者の手になる葬儀へ、死の現場から遠のいた現代社会を解き明かす。また死の看取り方や、墓の形にとらわれない樹木葬・散骨の問題なども視野に入れ、「死の民俗」の行く方を展望する。

感想・レビュー・書評

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  • 葬送儀礼の三種類の立場の人。死者の家族や親族など血縁関係者、葬式組や講中などと呼ばれる近隣の地縁関係者、僧侶などの職能者。死者に触れるなどの直接なことは血縁関係者がおこなってきた。しかし、遺体処理が血縁関係者から職能者の手へと急速に移行した。ここでわかる労力分担という経済外的関係から経済的関係への移行、つまり葬儀の商品化がみられる。(現代に見られるなんでも簡単にすまそうとする考えが、葬儀も商品化したのではないか?)多様なサービスの選択の時代へと変化している。
    このような役割分担の変化、儀礼の省略化の進行は死者の霊魂に対する観念の変化にも繋がる可能性がある。ようは死霊への恐怖から生まれた儀礼を省略することは、死霊への恐れの希薄化という現象が起こっていた。222ページ
    1990年代から病院死が増加し、死とは伝統的に肉体から霊魂の遊離とみなされてきたものとは異なり、個人の生命の終焉とみなされるようになたてきた。つまり、死者は遺骸と死霊ではなく、死体と死者、すなわち霊魂から生命へという認識の変化が起こっている。これまでのように注意深く死後の世界への旅立ちの儀礼を施さねば死者が祟るしれいとなるという恐ろしい存在から、個性をもつ親愛なる個人として記憶される存在へと変わった。死をめぐる不安は自分の死への恐怖や死に方への不安。遺体の処理の仕方について。自己のアイデンティティに関するものである。尊厳死や散骨や樹木そうなどへの模索も、このようなゆらぎの時代をよくはんえいしている。家が小さくなってきている(核家族化)、またはまわりの老齢化でいえで葬儀ができない。なので葬儀サービスが需要がある。SOGIという雑誌がある。葬儀屋遺産などすべて委託してやるNGO組織ができた。核家族の最晩年は独居老人。それをサポートできるネットワークが必要。ここ数年でお葬式の中で何が残って何がなくなるのか注目するのが大切。浄めに対する価値観。墓埋法ぼまい法
    かつて地縁社会であり選択の自由もなければ責任もない。今の時代の責任とは、先祖を無縁仏にしないようにする。責任ある選択が必要。
    としか社会の中で核家族が作りだす墓とは何か、死という喪失を肉体、精神、社会関係という三者の処理の中で新しい社会はどう補完していくのか。伝統的な大家族と地域社会、核家族と企業社会、核家族の行き着く先の個人化した家族、最後の個人を支えるものは何か。一種のボランたりーな契約関係的な集団がこれからの使徒葬儀とはかを支えていくのではないか。岩手県エンディングセンターの活動。

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著者プロフィール

千葉県佐倉市城内町にある、日本の考古学・歴史・民俗について総合的に研究・展示する博物館。通称、歴博(れきはく)。歴史学・考古学・民俗学の調査研究の発展、資料公開による教育活動の推進を目的に、昭和56年に設置された「博物館」であり、同時に大学を中心とする全国の研究者と共同して調査研究・情報提供等を進める体制が制度的に確保された「大学共同利用機関」。
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町 117
https://www.rekihaku.ac.jp/

「2026年 『REKIHAKU 特集・近代展示をひらく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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