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Amazon.co.jp ・本 (250ページ) / ISBN・EAN: 9784642079839
作品紹介・あらすじ
五世紀後半から六世紀前半に実在した継体天皇は応神天皇五世孫なのか、王統とはつながらない地方豪族であったのか。なぜ即位後二十年間大和入りを果たせなかったのか。出自をめぐる問題、擁立勢力と即位の事情などを、真の陵墓といわれる今城塚古墳の発掘成果や近江の古代豪族息(おき)長(なが)氏との関わりを交えて解明。謎に包まれた継体天皇の実像を探る。
感想・レビュー・書評
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アジア太平洋戦争の時期,国民学校では歴代天皇号を丸暗記させられた。
第1代神武天皇にはじまり第123代大正天皇まで、と今上天皇であった。
戦後,ぼんやりと感じたのは8世紀の淡海三船による一括撰進の古代天皇の諡号に「神」という字が入っている天皇が3人(神武,崇神,応神)いるということと、また「繼體」という普通の天皇とは異質の号が入っていることだった。
この意味は何だろうと思うことはあったが、それに触れられている著作を見た覚えは無い。
その<異質性>とでも云うべき号を持った天皇とは何者か。
現在「繼體」の存在自体を疑問視する意見もあるようだが、著者は「今からおおよそ1500年前の大王が繼体であったことは、ほぼ認めていいのではなかろうか」という立場で,繼體の出自とヤマト王権を継ぐ、或は創設する経緯を探る。
「万世一系の天皇」という明治憲法神話で教育されたわたしにとって、実に活き活きとした日本古代が感じられる論考である。
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