本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784642080668
作品紹介・あらすじ
武装の徒を仲間に引き入れ、巨大な権力=鎌倉幕府と戦った楠木正成。遊撃・陽動・奇襲と変幻自在の尋常(よのつね)ならぬ戦いを生々しく描き出す。正成とはいったい何者か。千早(ちはや)籠城から全国へ連鎖する戦乱のダイナミズム、そして敗北の要因は何であったのか。戦前来、国家主義の道具とされてきた忠臣像から解き放ち、〈生ける正成〉に光を当てる注目の書。
感想・レビュー・書評
-
歴史学研究者による評伝にしては、叙述があまりにも文学的・情緒的で、「太平記」をはじめ軍記物の史料批判にも問題がある。楠木正成という後世特定のイデオロギーによって政治利用された人物だからこそ、ドライな分析と慎重な評価が特に必要で、「忠臣」像を反転しただけの「革命の英雄」像に堕してはいけない。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作者のあとがきの文章は読みやすいのに、本文の読みづらさは日本史の教科書並みです。
-
武家政治から天皇の政治に戻そうと務めたが、後醍醐天皇からは最後に信頼を得られず、自ら戦死を選んだ悲しい運命という判断を作者から学んだ。
当時の将軍の政治が乱れた時に天皇に政治の中心を担わせるという考えは、その後の明治維新以降太平洋戦争終結までにも復活するが、果たして王政が正しく国を導ける時代ではなくなった今、これからも注意が必要。
天皇が時の為政者に利用され、民主的な決定が損なわれる危険は避けなければならない。
著者プロフィール
新井孝重の作品
本棚登録 :
感想 :
