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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784642082938
作品紹介・あらすじ
米は白い―。これは今では常識だが、古来日本では大陸伝来の「大唐米」や信州安曇野の「溢籾」などの赤米が、生活米として重宝された。水田不適な土地でも耕作できるなど、新田開発を側面から支えた庶民の赤米は、食味が劣るため、白米の普及とともに生産が減少していく。今日のブランド米の特殊性にも触れ、赤米の盛衰を歴史的に位置づける。
感想・レビュー・書評
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米と言うと白米が浮かんでくるが、著者は近代以前の日本において赤米が重要なエネルギー源とし手の役割を果たしていたことを強調している。
著者も述べているが、白米を広く一般の人が食べるようになったのは新しい。奈良、平安時代に、水田開発が奨励されていたので、丈夫な品種のコメが求められていた。その中で、平安時代以降、「大唐米」と言う大陸からの新たな品種を意味する呼ばれ方をする米が登場する。しかし、領主の側からすると味が良くないので好かれていなかった。
江戸時代の江戸や大坂のコメ市場での赤米品種の評価は低かったので、領主側から赤米生産を減らすように命じられて、生産量が減っていった。
このように、時代とともに片隅に追いやられていった赤米の存在に光を当てて、赤米がたどった運命を知ることが出来る。赤米を通して見えてくるその時代ごとの風景。白米とはまた違った姿が見えてくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
福島紀子の作品
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