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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784642083942
作品紹介・あらすじ
天皇・貴族から庶民にいたるまで、昔の人びとはどのような恋をしていたのだろう? 第一線で活躍する歴史学・国文学などのエキスパートが、日本史のなかの知られざる恋愛エピソードを紹介。あの有名人の恋愛スキャンダル、無名の人物が貫いた純愛、異性間に限らない恋心、道ならぬ恋が生んだ悲劇…。恋愛を通してみると歴史はこんなに面白い!
感想・レビュー・書評
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酒人内親王の評価が面白い。
はたして桓武天皇と酒人内親王は愛しあっていたのか。それとも、どうしていたのか。
まず伊勢斎王から退下した酒人内親王が、山辺親王と結ばれるに至った状況は不明である。ではなぜ彼らが結ばれたかというと、養老律令には内親王は諸王以上の皇族と婚姻すると決められており、候補としては同世代としてほぼ桓武天皇か同母弟の早良親王か、従兄弟の神王、壱志濃王が存在していたが、在位中の天皇の長子との婚姻が最も相応しいということで、山部親王が選ばれた。
また桓武天皇も皇太子時代の宝亀九年に病気平癒を謝するために、自ら伊勢神宮に赴いている。また朝原内親王も、皇太子安殿親王のキサキにしている。
酒人内親王は見た目は良いけれども、おごり高ぶる性格で、感情を抑えられず、淫らな行いが多い人物として評価されているが、「日本後紀」自体がわりと辛口なところがあり、全体的に手厳しいことを言うので、しかも、それゆえに酒人内親王は晩年になって冷遇されたかといえばそうではなく、みなに受け入れられていた風があり、桓武天皇の子の世代になっても、相応の扱いを受け続けており、人物としての評判は悪くない女性であったといえる。
朝原内親王が父桓武母酒人のために転読した大般若経と披読した金剛般若経と料田を東大寺に施入するという娘の遺言を、酒人も実行しているし、正倉院にのこっている。
ただやはり桓武天皇は、直接命令ではないにしろ、宮廷内の陰謀により、井上・他戸親王を殺され、その恨みのようなものや憎しみは酒人にもあったはずである。
桓武天皇に何も感じずただ愛しあっていたとはとうてい思えない。
まず、淫乱だとか、放漫だとか言われたのはおそらくは、夫の言うことをあまり聞かず、独立独歩の人間であり、しかも人望があったことが察せられる。
不比等による中臣復活のための県犬養の血。そして、天武系の正統性をもつ酒人。天武直系かつ伊勢神宮の権威まであるので、桓武はまるで頭が上がらなかった。
かつ宝亀九年の病気は井上内親王の祟りと解釈され、桓武天応はあわてて井上内親王の鎮魂に動き出す。これで、彼はなんの反省もしていないことはないだろう。日夜怯える日々を過ごしていたのは間違いなく、その弱みも酒人に対してあった。
また東大寺で万燈会を実行する企画力と営業力もある酒人。それに資金を出さざるを得ない桓武。たんに贖罪のためというよりも、本当に心の底から参ってしまっているのではなかっただろうか。
同時にこんな実行力のある人だから、桓武を乗っ取って、天武系男子を産むなりして、天武系統の復活を考えたのもありえるし、朝原内親王の遺言をみても、繊細な子だったのだとは思うけれども(完全にイメージ)、ある程度の信頼関係はあり、また空海に代筆させた遺言書といい、というか、空海をチョイスするところの凄さを含めて、やっぱり半端ない女だったんだなの一言である。つまり、桓武天皇を歯牙にもかけない、持統天皇ばりのパワーをもった女性の姿が酒人内親王に対して浮かびます。
荘園を管理し、経営収益を宗教事業についやすこと、また万燈会にむけた僧侶たちらへの交渉、段取り、そして何より酒人自身への信用がなければならないでしょう。
もちろんこれらを実行できるのは結局は桓武天皇が許可しないと難しいので、桓武天皇は、莫大な費用をかけてでも、酒人の好きなようにやらせていたし、酒費とは好きなようにやっている奔放な人間はなく、母と弟とそして一人娘も途中でなくなるけれども、その娘をふくめ、菩提を弔う実践家であるといえる。
斎宮を務め、万燈会を実行し、あの空海に遺言を残させる怪物的女性。それが酒人内親王であり、おまけに美人なのだから、カリスマ性も相当なものだったと思われる。朝原内親王だけでなく、男子がもし産まれていたら・・・とも考えた場合、逆に政争に巻きこまれ、酒人内親王の命の危険もあり、桓武天皇もいろいろな思いから酒人内親王を失いたくないから、子はこれ以上造るのは危険だとしてやめたのではないかと予想する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
~恋愛にフォーカスすると、歴史がもっと面白い~
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女性史
私には、知識不足で難しい内容が多かった。
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コンセプトはとても興味深く、面白い章もありました。
売られてきた女子を並べて選んで、それを恋と呼び、このタイトルの本に載せる感覚にぞっとしました。 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
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天皇・貴族から庶民にいたるまで、昔の人びとはどのような恋をしていたのだろう? 第一線で活躍する歴史学・国文学などのエキスパートが、日本史のなかの知られざる恋愛エピソードを紹介。あの有名人の恋愛スキャンダル、無名の人物が貫いた純愛、異性間に限らない恋心、道ならぬ恋が生んだ悲劇…。恋愛を通してみると歴史はこんなに面白い!(出版社HPより) -
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