伊勢遺跡と卑弥呼の共立

  • 吉川弘文館 (2024年11月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784642084628

作品紹介・あらすじ

弥生時代後期、琵琶湖の南部に出現し、忽然と消えた伊勢遺跡。相次いで発見された大型建物跡は、女王卑弥呼の登場と倭国の統合へ向かう時期にいかなる役割を果たしたのか。祭祀や政治の場とされる特異な建物群の配置と構造、近江周辺の土器の伝播と流通網、弥生時代の年代観などを解説。『魏志倭人伝』の記事から東アジア史とのつながりをも見通す。

感想・レビュー・書評

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  • # 伊勢遺跡の概要(約500字)

    - 滋賀県守山市伊勢町に位置する弥生時代中期末〜後期末の大規模遺跡(東西約700m、南北約450m)
    - 縄文時代から室町時代までの複合遺跡だが、特に弥生時代の様相が顕著

    ## 主な特徴

    - 計画的に配置された方形区画の存在
    - 特異な柱配置を持つ大型掘立柱建物群(SB-1、SB-10など)
    - 楼観と呼ばれる多層式建物
    - 一辺13.5mの超大型竪穴建物(SB-12、床面積約182㎡)
    - 祭祀施設と考えられる弧状の溝や導水施設、浄水施設

    ## 社会的位置づけ

    - 単なる集落ではなく、政治的・宗教的中心地または地域間交流拠点
    - 周辺地域や近畿各地、瀬戸内、東国、北陸地方との交流を示す土器出土

    ## 年代と歴史的背景

    - 弥生時代後期中葉(紀元後80年頃)に建設開始
    - 後期末(紀元後180年頃)に突如消滅
    - 『魏志倭人伝』の卑弥呼の共立や倭国乱の時期と重なる

    ## 発見と調査

    - 1980年(昭和55年)の開発に伴う試掘調査で発見
    - 平成以降に本格的発掘調査が実施
    - 1992年(平成4年)の確認調査で建物の重複が判明

    ## 解明された当時の社会像

    - 高度な計画性と建築技術を持つ社会の存在
    - 規格的な建材使用と浄水施設による一定の組織化
    - 広範囲に影響力を持つ政治的・宗教的中心としての機能

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