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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784642084697
作品紹介・あらすじ
古来、人はさまざまな形で死者を悼み葬ってきた。北は択捉島から南は波照間島まで、中近世に営まれ各地に残る墓をオールカラーで紹介する。墓石文化が及ばなかったアイヌや琉球にも目を向けつつ、社会の変化や文化の多様性を探りだす。墓じまいの拡大、散骨葬など葬儀や埋葬が変化し、無縁社会化が進む現代日本で、死生観と弔いの歴史を考える。
感想・レビュー・書評
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日本各地の墓と墓石、葬送文化について、その多様性と
歴史を、特に中近世の墓の画像を中心に紹介し、語る。
・はじめに ・プロローグ
・墓と墓石の歴史 ・両墓制とは ・多様な近世大名墓
・個性的な江戸時代の墓石 ・北の墓 ・南の墓
・あとがき コラム1~5 掲載墓・墓石一覧
古代の高僧の石造層塔から始まる、墓石の歴史。
12世紀の「餓鬼草紙」で分かる、当時の墓地の実態。
平泉の石積墓。鎌倉のやぐらと武士の屋敷墓。
各地の五輪塔・宝篋印塔・板碑。高野山の一石五輪塔。
江戸時代、江戸では火葬よりも土葬が増えた理由。
庶民に広がる江戸型墓標。墓石は庶民に、家族墓に。
一方、副葬品が多い北のアイヌと、蝦夷地の和人の墓。
地域によって特徴がある琉球文化圏の墓も。
そして近代の軍人墓までを、多くの写真を添えて解説している。
由比ヶ浜が葬地であったことの驚き。
「ドキュメント72時間」で紹介された鳥取の共同墓地。
「にっぽん縦断こころ旅」で訪れていた両墓制について。
近世、城郭に中世の石塔が転用された理由。
高野山奥之院での大名墓の流行。
墓石の代わりに杉を植えた常陸谷田部藩主の墓所。
そして江戸時代の個性的な墓石の数々は庶民でも。
津軽家の木製五輪塔が何だか可愛い。
墓と墓石に関する様々な知識を大いに学べました。
そして、弔いの敬虔さをもしみじみと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本各地の墓を訪ね歴史や姿を記録した貴重な概説書。カラー掲載のためイメージがよく伝わる。現代では墓参りという習慣も段々と薄れつつあるが、立ち止まって墓の在り方や歴史を再考する事が必要だろう。本書がその一助となる事は間違いない。
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/730184 -
日本の葬送文化
- 埋葬と火葬の伝統: 日本の葬送文化は、時代と共に埋葬の方法が変わり、火葬が一般的になってきたことが強調されています。特に、浄土真宗の影響により火葬が主流となった地域が多いことが述べられています。
- 地域ごとの違い: 奄美群島や沖縄の葬送文化は、地理的条件や歴史的背景により多様性があり、自然の洞窟や人為的に掘られた墓が使われていることが紹介されています。
石塔と墓地
- 石塔の種類と役割: 石塔の種類(五輪塔、宝塔など)やそれぞれの役割について詳述されています。特に、石塔が故人の供養や社会的地位を象徴するものであることが強調されています。
- 共同墓地の形成: 中世から近世にかけて、共同墓地(惣墓)の形成が進み、地域コミュニティの結びつきや自治的な要素が重要な役割を果たしたことが説明されています。
歴史的変遷
- 時代ごとの変化: 本書では、平安時代から江戸時代にかけての葬送文化の変遷が詳細に説明されています。特に、江戸時代以降の大名の葬送における華やかさや、一般庶民との違いが強調されています。
- 近代化と影響: 明治維新以降の葬送文化の近代化が進む中で、西洋文化の影響を受けた新たな葬送形式の導入や、伝統的な葬送方法の衰退についても触れられています。
社会的・宗教的側面
- 葬送の社会的意義: 葬送が社会的な儀式であり、コミュニティの結束や文化的アイデンティティの形成に寄与していることが強調されています。
- 宗教的信念と葬送: 仏教や神道といった宗教的信念が葬送文化に与える影響が詳述されており、特に故人の霊を慰めるための儀式や信仰が重要であるとされています。
現代の葬送文化
- 現代の葬送の多様性: 現在の日本における葬送文化の多様性が述べられ、伝統的な方法だけでなく、クリエイティブな葬送スタイルや環境に配慮した方法が増えていることが紹介されています。
- 葬送に関する法律と制度: 葬送に関する法律や制度の変化についても言及されており、特に近年の高齢化社会における葬送に対する考え方の変化が取り上げられています。
著者プロフィール
関根達人の作品
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