苦悩の覇者 天武天皇 専制君主と下級官僚 (歴史文化ライブラリー 606)

  • 吉川弘文館 (2024年8月21日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784642306065

作品紹介・あらすじ

古代最大の内乱「壬申の乱」に勝利、皇位を簒奪し、クーデタ政権をうちたてた天武天皇。「大君は神にしませば」と神格化され、専制君主としての実像が見えにくい。功臣たちを厚遇しつつも、現実を見据え、権力行使に不可欠の忠良な官僚を創出しようとする中、下級官人群の統制に苦悩する専制君主の側面を再発見。覇者天武の知られざる人間像に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 覇者天武の即位
    乱直後の行賞:
    論功行賞
    官位の加増
    中国的専制君主への志向:
    唐の贈官にならう
    天智の政治的枠組みを継承
    功臣の永世顕彰:
    壬申功封
    律令国家と壬申の乱
    律令官人群の創出
    現実主義者としての天武
    新官僚機構の構築:
    即位時の加増
    大舎人制の導入
    下級官人群の形成:
    下級官人の昇進促進
    要件の明示
    暴悪の官人たち:
    天武の官僚機構
    忠勤しない官僚たち
    罪を犯す官僚たち
    天武の強制手段
    死にたくなかった専制君主:
    天武の血族重用
    死期迫る
    天武は死にたくなかった
    天武の心残り

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著者プロフィール

虎尾達哉

1955年、青森県生まれ。京都大学大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学、京都大学)。専門は日本古代史。著書に『日本古代の参議制』『藤原冬嗣』『律令官人社会の研究』などがある。

「2021年 『古代日本の官僚 天皇に仕えた怠惰な面々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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