〈ロシア〉が変えた江戸時代 世界認識の転換と近代の序章 (歴史文化ライブラリー 613)
- 吉川弘文館 (2024年11月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784642306133
作品紹介・あらすじ
江戸後期の日本が、ヨーロッパを、世界を支配する中心的存在と認識した契機は、ロシアの脅威であった。急速に深化した世界研究の動向と、これに併行して、ヨーロッパに対峙する「鎖国」外交が成立する経緯をたどる。世界理解の深まりが、進んだヨーロッパの科学や技術を受け入れる動きを生み、日本の近代化を支える土台が形づくられた様を描く。
感想・レビュー・書評
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吉宗の禁書緩和で西洋の科学技術に関する書物が手に入るようになり、オランダ通詞から海外の情報も入ってくるようになったことで西洋の学問が盛んになった。これまで学んできた中国の学問は西洋より劣るとか、アイヌは野蛮な習俗を持っているから教化しなくてはならないとか、この頃からなんだな。
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地図や文献などの史料にもとづく実証的な研究の面白さを体感できる。江戸幕府やその周辺の人々が欧米諸国の国力や外交戦略を意識し始めたのは、アヘン戦争やペリーの黒船以降だろうと漠然と捉えていたが、きちんと史料を読み込めば、そうでない実際の状況がかなりの解像度で浮かび上がってくる。伊能忠敬の測量の実際とその政治的・技術的意味、日本にもたらされた世界地図の変遷、航海術や測量術と結びついた天文学の受容、洋学者たちの動き、等々、面白い話がどんどん出てくる。文章もとても読みやすい。
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/723441

<書評>「<ロシア>が変えた江戸時代」岩﨑奈緒子著:北海道新聞デジタル(2025年...
<書評>「<ロシア>が変えた江戸時代」岩﨑奈緒子著:北海道新聞デジタル(2025年2月2日)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1118226/