日野啓三短篇選集 (下)

  • 読売新聞社 (1996年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784643961126

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

心の静けさをもたらす作品が収められており、日野啓三の短編は、廃物や自然、宇宙との交信を通じて、深い感性を呼び覚ますものです。特に、個人的な苦しみを表に出さず、より広い視点で人間と物質の関係を探求する姿...

感想・レビュー・書評

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  • 再読。最近どうも気持ちが荒れ気味で、こういう時は日野啓三を読めばいいと私は知っている。『日野啓三短篇選集〈下〉』では、廃物、埋立地、ベトナム、とお馴染みのモティーフに悲しくも癌が加わる。目前の死を意識した個人的苦しみは見せない、より世界と宇宙と自然と物質と…交信し感性を研ぎ澄ます。人はモノを創り氾濫させ持て余し廃棄する。その廃物という無垢に作者は生命を与える。有機物も無機物も全て共鳴し奏でるシンフォニーが遠くから静かに聴こえてくる、私は敏感にアンテナを張る。すーっと心が落ち着く。日野啓三が大好きだ。

    〈収録作品〉光る荒地/林が林でなくなるとき/黒い天使/牧師館/断崖にゆらめく白い掌の群/火星の青い花/古都

  • ベトナム報道にも目を通した上で思うが、日野啓三が新聞記者であったことは彼の感性とどこかしら噛み合わない、ちぐはぐな印象を与える。
    私にとって日野啓三は、日々の中で深い呼吸、深いため息の仕方を忘れるたび、読み返したい作家の一人である。

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著者プロフィール

1929年東京生まれ。幼少期を朝鮮で過ごす。新聞記者ののち作家活動に入る。主な著書に、『抱擁』『夢を走る』『夢の島』『砂丘が動くように』『Living Zero』『台風の眼』など。2002年逝去。

「2015年 『日野啓三/開高健』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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