翔べ麒麟

  • 読売新聞社 (1998年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (648ページ) / ISBN・EAN: 9784643980950

感想・レビュー・書評

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  • 遣唐使として中国大陸へ渡った青年たち。
    迎える阿倍仲麻呂は、玄宗皇帝に気に入られて出世しているが、そのために帰国できないでいた。
    折りしも、安史の乱が起こり‥?
    美女も華やかに出てくる、痛快な歴史アクション巨編です。

    藤原真幸(まさき)は、第十一次遣唐大使の護衛士。
    架空の人物のようですが、腕が立ち、将校として認められるようになります。
    世は玄宗皇帝の時代。
    晩年の皇帝は有名な楊貴妃を寵愛し、政治は疎かになっていました。
    阿倍仲麻呂が朝衡という名で、皇帝の秘書監として仕えていたのは史実。唐は国際的で、玄宗は外国出身の人物も取り立てていたのです。
    李白などとも交流があった仲麻呂は、政治の実権を握る陽国忠には睨まれ、互いにけん制し合っていました。
    仲麻呂と愛し合う高貴な女性、真幸と惹かれ合う科挙を目指す少年(実は少女)、サマルカンドの歌姫‥
    反乱の行く末がわからず、危機の真っただ中に置かれた日本人たちは?

    阿倍仲麻呂はやっと帰国が許されたときにも船が難破し、今のベトナムに滞在、結局唐に戻ります。
    望郷の歌も有名で、憤死したという伝説も。
    史実は長生きだし、この作品では大いに活躍した後に、幸せに暮らしたという結末に。
    楊貴妃や代宗などは史実と違う汚名を被っている部分もある気もしますが…そこは新解釈ということで。
    中国歴史ドラマ『麗王別姫』がこの時代を描いた作品なので、近いものを探していて読んだ本です。
    ダイナミックで面白く、これは見つけものでした☆

  • 阿部仲麻呂は大陸に渡って、出世して、活躍して、今更日本には帰りたくないのよ。男らしい!

  • 遣唐使、阿倍仲麻呂(張衡)の唐の重臣としての活躍、苦悩。
    騎士として将軍まで上り詰める藤原真幸。
    楊貴妃に踊らされる玄宗皇帝。

  • 長かった。地理,歴史、人物が難しかった。
    壮大なロマンは読んでいて爽快。唐という時代、王朝の凄さを感じる。
    教科書上の活字でしかなかった人物が、自分の頭の中で生き生きと生きるのは読書の醍醐味。

  • 読売文学賞受賞作。歴史物はそれほど興味ないんだけど、これは苦労しながら(辞書片手に)読む価値あり。阿倍仲麻呂のお話。

  • ふむ

  • やっと読み終えることが出来ました。
    唐の時代の戦国ドラマのようで、中国の歴史に興味がある方であれば、とても面白く読めるのかなと思いました。
    阿倍仲麻呂の話だと思って読んでいたのですが、しっかりと唐の戦乱の話なので、かなりつらかったです。
    阿倍仲麻呂も、玄宗皇帝の右腕のような立場から始まっていたので、その前の、そこまでに至る阿倍仲麻呂が知りたいと思いました。
    ただ、有名な詩の謎も、琴の行方も、終わり方がとっても良かったなと、なごみました。
    結局、どこで生きるかではなく、誰と生きるかということなのですね。

  • 遣唐使の時代ってそういやどんなだったけか、くらいの記憶しかないけど、さて、これはなかなか物語として面白い。こんな唐に渡って活躍した人がいたなんて、まぁ教科書に載ってたかもしれんけど、こういうのを読むと歴史って面白いよなぁ。
    更には李白とか杜甫とかがチョイ役で友情出演してて、こんな人たちがこの時代なのか!とかニヤリとしたりしながら楽しめるし。
    というわけで、フィクションをベースに脳内が書き換わってしまうけど、それもまた良しではないか。

  • 飛べ麒麟 下 読了。

  •  読売新聞朝刊の連載小説。 「天の原ふりさけみれば春日なる・・・」の歌で知られる阿倍仲麻呂の物語です。どこまで史実かはもちろん不明ですが、人物が生き生きしていたのが印象に残っています。 読んだことのない時代と場所が新鮮でした。

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著者プロフィール

辻原登
一九四五年(昭和二〇)和歌山県生まれ。九〇年『村の名前』で第一〇三回芥川賞受賞。九九年『翔べ麒麟』で第五〇回読売文学賞、二〇〇〇年『遊動亭円木』で第三六回谷崎潤一郎賞、〇五年『枯葉の中の青い炎』で第三一回川端康成文学賞、〇六年『花はさくら木』で第三三回大佛次郎賞を受賞。その他の作品に『円朝芝居噺 夫婦幽霊』『闇の奥』『冬の旅』『籠の鸚鵡』『不意撃ち』などがある。

「2023年 『卍どもえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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