声と現象 フッサール現象学における記号の問題への序論

  • 理想社 (1995年8月10日発売)
3.42
  • (1)
  • (3)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 61
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784650101966

作品紹介・あらすじ

本書においてデリダは、『論理学研究』に見られる記号概念の分析を通じて、その模様を的確にあばきだすとともに、形而上学の囲いの踏み越えを示唆する。

みんなの感想まとめ

哲学的なテーマを深く掘り下げる本書は、フッサールの現象学を基にした形而上学批判をデリダが緻密に分析しています。脱構築の手法がどのように展開されるかをコンパクトにまとめ、著者の思想を理解するための重要な...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • フッサールが唱えた「現象学を用いての形而上学批判」がその実、形而上学的確信ありきで論じられた概念であることを分析したデリダによる書。脱構築の概念がどのようなものであるかをコンパクトにまとめた内容とも言え、デリダの思想を知る橋掛かりになる。「そもそもの前提を覆す」という方法論は本書でも適用されていると言えるだろう。認識されないレベルで存在していた力関係を明らかにしようとする企てを綿密に行っており、本書を読むことで著者が脱構築を実践する様を感じ取れる。
    んが、やはり堅物な書物であることは間違いなく、ある程度前提となる知識を仕入れてから手を付けるのがおすすめ。あるいはいきなり挑戦してわからないまま読み進め、その後に解説書を読むのもありか。どう読むか、どう論じるかはつねにすでに開かれており、その差異をこそ問題とすべきなのだから。

  •  フランス現代思想を代表する哲学者ジャック・デリダによるフッサール論。
     文庫版との邦訳の比較は行っていないし、あまりデリダを読んでいないけれど、彼の著作の中では読みやすいほうかと思う。文庫版のレビューには読みにくいとあったので、翻訳の問題かもしれない。
     いずれにせよ、後の彼の著作に見られるようなトリッキーな文体ではなく、比較的アカデミックな論の構成となっている。内容的にも、彼の出発点であるフッサール研究の集大成であろうし、後の彼の思想の基盤がここにあると思われます。

全2件中 1 - 2件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

ジャック・デリダ(Jacques Derrida):1930-2004年。仏領アルジェリア生まれ。エコール・ノルマル・シュペリウール卒業。西洋形而上学のロゴス中心主義に対する脱構築理論を唱え、文学、芸術、言語学、政治哲学、歴史学など多くの分野に多大な影響を与えた。著書に『声と現象』『グラマトロジーについて』『エクリチュールと差異』『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』ほか多数。

「2026年 『言葉の眼 深淵と火山』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジャック・デリダの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×