愛、深き淵より: 筆をくわえて綴った生命の記録

著者 :
  • 立風書房
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784651140063

感想・レビュー・書評

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  • とても素晴らしい作品だった。
    障害を負った時の話や、障害受容に至るまでの過程が、読んでいて心苦しく、思わず険しい表情になっていたと思う。
    しかし、星野さんの生きることに対する姿勢や、ところどころに紹介されている詩をみると、読んでいる自分にまで希望の光が差し込んでくる。
    特に「ナノハナ」という詩にはジーンと心打たれた。自分も「強い茎」になりたい。
    どの詩も、今の星野さんだからこそ表現でき、読者にグサッと訴えかけるものがある。

    すっかり、星野さんのファンになった。
    他の詩もたくさん読んでいきたい。

  • 三浦綾子さんとの対談「銀色のあしあと」を読んで星野さんを知りました。

    とても口で書いたとは思えない
    繊細な絵や文字が素朴で素晴らしく
    花は花のままを描く、という思想が
    本質的で考えさせられました。

    母親とともに自己反省や分析を繰り返して
    困難を乗り越えて行くさまが感動的でとても勉強になりました。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 実際の記録、エッセイ、体験談話。

    読みやすい。

    著者の美術館にも行ってみた。

  • 詩画を目にし、興味を持ち富弘美術館を訪問。作者の生い立ちにも興味を持ち本書を読んだ。
    社会人(教師)生活2ヶ月目にして健康体の生活が一変し、首から下が動かない寝たきりの生活へ。絶望の中で母の無性の愛を受け、聖書と出会い、詩画に生きる道を見つけて、人生を再び前向きに歩き始めた姿勢に感動。

  • 本当の幸せってなんだろう。
    それは、どんな境遇にあっても、他の人と比べたりせず、幸せを掴むことができる強さを持ってることだと思う。
    それは、決してごまかしや現実逃避なんかでは得られない。いつかは自分の目の前に現実の壁は立ちはだかるからだ。

    星野富弘さんは、身体の自由を失って、その強さを得た。

    そしてその影には、いつも星野さんを支え、愛し続けた母の存在があった。
    一緒に、立ち向かってくれる人がいるから強くなれる。

    私も誰かにとって、そんな存在となれるよう、今日も力一杯生きたい。

  • 感動!!!!!

  • 星野さんの詩は心に沁みる。そして献身的な母の支えにも。

  • 読んでいると、気づいたら涙が流れているということが何度もありました。
    中学校の体育教師だった星野さんが事故により肩から下が不随となり、その闘病生活や心境、口で筆をとり絵と詩を描くことについてつづられています。
    すごい、と思います。文章から私にもその絶望や悲しみ、怒りが伝わってきました。けれど、星野さんはきっとそれ以上のものを感じていたはずです。その中から生まれた言葉と絵は、本当にすごい。胸を打たれた、というのでしょうか。表面上の薄っぺらなものではない、深いところが揺さぶられます。
    そして、星野さんを支えたご家族や医師の先生、様々な人についても胸に残りましたが、中でもお母様の献身的な介護、そして滲み出る愛情が印象的でした。

  • 人間て強いんだ 

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著者プロフィール

詩人・画家。群馬県勢多郡東村に生まれる。群馬大学教育学部体育科卒業。中学校の教諭になるがクラブ活動の指導中頸髄を損傷、手足の自由を失う。入院中、口に筆をくわえて文や絵を書き始める。1979年、前橋で最初の作品展を開く。1981年から雑誌や新聞に詩画作品や、エッセイの連載をはじめ、1982年、高崎で「花の詩画展」開催以後、全国各地で大きな感動を呼ぶ。1991年、村立富弘美術館開館。ニューヨーク(97年)、ホノルル(00年)、サンフランシスコ、ロサンジェルス(01年)、ワルシャワ国立博物館(04年)で「花の詩画展」を開催。05年、(新)富弘美術館新館開館。群馬県名誉県民。

「2019年 『女声合唱組曲 神様ありがとう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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