教養としての最恐怪談 古事記からTikTokまで

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  • ワン・パブリッシング (2024年7月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784651204529

作品紹介・あらすじ

イザナミの祟り、四谷怪談、雪女、牛の首、口裂け女、生き人形、きさらぎ駅、そしてバックルーム……。気鋭の怪談研究家が名だたる「怖い話」を厳選し、その恐怖の歴史的、文学的系譜を解説する。男たちを震えさせる女の亡霊とは? 小泉八雲の怪談がコインロッカーを舞台に転じて……。本書を通じて、日本の「こわい」を知るべし!

みんなの感想まとめ

日本の怪談や都市伝説の歴史を辿りながら、恐怖の本質に迫る内容が魅力です。古事記のイザナミから現代のTikTokに至るまで、さまざまな怪談が紹介され、それぞれの時代背景や文化が反映されている点が興味深い...

感想・レビュー・書評

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  • いわゆるネット怪談で流行した物語は、古典怪談の変調物という気はしていましたが、まさしくその答え合わせかのように思えました。

    渋谷怪談。以前同タイトルの本を読み、コインロッカーベイビーと何か他の呪物系怪談が混じったもののように思えましたが、派生系がごまんとある事に驚きました(パクリということではない。怪談とはそうやって派生し波及していくものです)。

    現代でのJホラーには怪談により一層「日常」を取り入れた物が多くなっています。代表的なのが『リング』『着信あり』『呪怨』『ぼぎわんが、来る』『近畿地方のある場所について』の5つを挙げます。

    1 リング
    言わずと知れた、Jホラーの火付け役的な作品。VHSに念写した死を呼び込む映像が、見た人を7日後に呪い殺すというもの。派生作品も多く、明らかにホラー映画業界に大きな影響を与えた。テレビやVHSという、オカルトから遠い物体と怪異を混ぜ込む手法によって、ホラーの可能性を広げたと言える。

    2 着信あり
    死の着信を受けると指定された時間(着信のあった時間)にかならず死ぬというもの。当時流行から生活必需品となった携帯電話と怪異を混ぜ込んだことと、チェーンメールが流行したこともあって、派生作品も多く作られた。

    3 呪怨
    呪いの家という、旧来からあるコンセプトであるが、唯一違う点が『神出鬼没』ということ。家に上がり込むと呪いが発動し、呪われた人はランダムで伽耶子の気まぐれで殺される。寝室のベッドの中でもお構いなし。呪われた家の中で殺されるのではなく、日常の中で執行される油断できない怖さを広めました。

    4 ぼぎわんが、来る
    まさしく、『呪怨』における神出鬼没を絵に描いたような怪異ですが、この作品の凄さは、呪われた人たちがおおむね「人として変」であるということ。怪異譚でありながら『にん』の部分を見せることで、日常の中で自分を客観視できないブロガーやインフルエンサーをネタにした部分が、非常に現代的に皮肉ってる作品です。

    5 近畿地方のある場所について
    これまでのホラーブームの変遷をすべて踏襲した作品と言える。人を呪わざるを得ない状況、身を守るための犠牲、神出鬼没、登場人物がみんな馬鹿、そして解いてはいけない呪いの根源。膨大な祈りや呪いによって神格化された無名の怪異という名の思い込みを前に、人は無力であるという皮肉も込められています。

    派生作品の元となった作品はほとんど古典作品であり、それに現代的なエッセンスを加えたと言えます。

    ホラー作品が好きな人たちはぜひ読んでみてください。

  • 思っていたよりも、とても勉強になりました。古事記のイザナミから、アクロバティックさらさらなど比較的新しいものまで掲載されていました。自分もいろいろこういった話の本は、読んできたつもりですが、江戸時代の牡丹灯籠や、近代の累の話などは知らなかったので興味深かったです。
    いづれの話も、過去の話と共通した部分が多く、時代やその当時の文化が強く反映されている気がしました。

  • 日本に伝わる怪談や都市伝説の概略を現代風に述べその原点を辿る。時代と共に形が変わり根本がわかりづらくなる怪談を丹念に紐解く本だ。私たちが何となく知っている怖い話の共通点や怖さの仕組みの一端を覗くことができる、まさに「教養」というタイトルが相応しい良書。

  • 系統立てがされていてどれがどの怪異と関係あるかとか考えたりするのに面白いと思って読んだ。
    ざっくりしたはなしが多くて怖さみたいなのはあんまりないし、普通に怖いはなしを読みたいなら実話怪談本読んだほうがいい。
    ワタシは吉田悠軌さん好きなので読んだけどね。

  • いつの時代も怪談は尽きないなぁ。今でも新しいものが出てくるけれど、探るとなんだかんだ昔からあるものだったりするから恐怖に怯えつつ、恐怖を求めてしまうのが人間か。

  • 一般的に有名なホラーを解説とともにまとめたもの 。

  • 古典怪談からネット怪談までの流れを一覧。一応抑えておこうという分にはよい。

  • 古典から現代まで、話題になり語り継がれている怪談をまとめたもの。それぞれの話は短くてテーマごとに分かれているので、まとまっていて読みやすいな〜と思った。ただ多分これ、「知ってる知ってる〜!!」ってキャッキャできる世代、結構限定される気がするぞ。神話とかラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とかの古典はさておきとして、現代系はこれ「ああ〜!!子供の頃にめっちゃ話題になったそれぇ〜!」みたいなブッ刺さり方するのは世代が固定される気がする。洒落怖最盛期とかもある気がするし。

  • 数々の有名な怪談を解説とともに楽しめる一冊。「古事記からTikTokまで」って、あまりに幅広すぎませんか? と驚きの内容です。古典文学的なものから都市伝説まで、これ一冊でメジャーな怪談はあらかた押さえられるかも。そしてさらに、怪談と怪談文学に深く深くはまっていきたくなってしまいます。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1341291

  • 暇つぶしには良いかなって言うレベル。
    きちんとした論考ができてるわけでもないし、ちょっと中途半端かも。

  • 目新しい話はないが、系統立ててまとまってはいたので、教養本の入り口としてはよいのでは。
    ただ、ボリュームはそこまでないので怪異の理解を深めたいのであれば、朝里樹さんの本を読んだ方が満足感は高そう。

  • 2024/8/15 読了

  • 亀スープ良かった

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著者プロフィール

怪談研究家。1980年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、ライター・
編集活動を開始。怪談サークル「とうもろこしの会」の会長をつとめ、
オカルトや怪談の研究をライフワークに。テレビ番組「クレイジージ
ャーニー」では日本の禁足地を案内するほか各メディアで活動中。
著書に『一生忘れない怖い話の語り方』(KADOKAWA)、『オカルト探
偵ヨシダの実話怪談』シリーズ1~4巻(岩崎書店)、『怖いうわさ 
ぼくらの都市伝説』シリーズ1~5巻(教育画劇)、『恐怖実話
怪の残香』(竹書房)、『日めくり怪談』(集英社)、『禁足地巡礼』
(扶桑社)、『一行怪談(一)(二)』(PHP研究所)など多数。

「2022年 『現代怪談考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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