夢跡 (京都小説集 其の弐)

  • 立風書房 (1992年11月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784651660493

感想・レビュー・書評

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  • 赤江瀑って、いついかなるときも赤江瀑だったんだな……。

    「獣林寺妖変」
    ヤバいヤバいとは聞いていました。予想以上のヤバさでした。
    恨めしく憧れる女形に近づくため、男に抱かれる女形がいた…。
    なんかもう、それだけでヤベーんですけど、それを幼馴染の男目線で書くってのが赤江瀑すなあ…。その男もまた、彼のことを思って……みたいなのも。
    それにしてもタチ側の男のエロエロしい男色ぶりが…す、すごい…。
    こいつぁ赤江瀑でしか伝わりませんよ…。

    「恋牛賦」
    美しく荒々しい雄牛に惹かれた男は……。
    筆をとっても、誰を愛しても、どうしようもなかった。
    これも凄かったな…。

    「春喪祭」
    名作と名高いのが、よく分かった……。
    美しくかぐわしい花の香は、多くの人間を惑わせ、狂わせ、この世から引き離す…。
    琵琶ってのもね…恋は盲目的な…すげえ…。
    これもなんか…すさまじかったな…。

    「馥しい骨」
    これで「こうばしいほね」だそうです。もうタイトルで勝ってる……。
    憧れる。
    焼け死んだとしても、骨だけになってでも。

    「八月の蟹」
    今昔物語集にそんな話もあるんだな…。
    蛇に恋われ、大群の蟹が命を代償に助けた娘は、今…。
    砂粒のような命でも、それでも、わたしは。

    「硝子のライオン」
    かなしい、子どもと、母親と。
    これは…苦しい……。

    「雪華葬刺し」
    映画化もしてるんですよね…。
    すげえ…こ、これを……????????
    女体に入れ墨といえば、どうしたって谷崎潤一郎を想起させますが、これはまた全く別のアプローチの色香と狂気でした。

    「夜の藤十郎」
    京ことば文学、って方言文学の中で一番優雅で怖いかもしれない…。

    「百魔」
    着物目線の小説って…もうそんなこと、当時からやってたんか…赤江瀑……。

    「葡萄果の藍暴き昼」
    まさかイザナギとイザナミの話に繋がるとは…。
    それなのにオチは……みたいなの、ウワ~~~~~~~赤江瀑だ……。

    「柩の都」
    少女は決して”少女”ではない。

    「寝室のアダム」
    タイトルがもうエロいけど、中身も…こう、淫奔でしたね……。
    赤江瀑…年の差女子●生淫行も書くのか…。

    「十二宮の夜」
    よく考えなくても赤江瀑と星座、親和性が高い。

    「隠れ川」
    釵子と能子って名前が…もう、赤江瀑だな……。

    「罪喰い」
    再読。
    何度読んでも、業が深い………。

    「阿修羅花伝」
    再読。
    切り裂いても切り裂いても、それでも。

  • /雪華葬刺し/夜の藤十郎/他

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著者プロフィール

1933年下関生。日本大学芸術学部中退。70年「ニジンスキーの手」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。74年『オイディプスの刃』で角川小説賞、84年『海峡』『八雲が殺した』で泉鏡花文学賞。2012年没。

「2019年 『オイディプスの刃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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