星モグラサンジの伝説 (童話パラダイス 2)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 191
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652004722

感想・レビュー・書評

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  • 4点に惜しくも届かずって感じ。
    3.5でもいいかな。けっこう点数高いんだけど4じゃない。
    これ実話だったら怖いな。
    サンジがなんでも食べちゃうの。
    アンパンマンのゴミラとは、違う。
    あとは読んでのお楽しみってことで。S10

  • 小学校1年(多分)の夏休みに読んで、すごくすごーく大好きだった本。

    そんなに有名な本ではなかったはず。図書の時間に、本棚から偶然手にとったのがこの本だった。

    このころからますます本を読むのが好きになったんだと思う。

    あのころの、暑くて退屈な夏休みを思い出した。
    白いカーテンがゆらゆらして、ガラスのコップに水滴がたくさんついて、太陽はキラキラしてた。

    この本に、私の夏のイメージの大元があるような気がしている。

    もう一度、この本を読みたいな。
    姪っ子にも、小学生くらいになったら読ませたい*

  • 動物が主人公というのは多いけど、今度はモグラだった。
    流星が落ちてきた日に生まれてきたサンジ。類い稀な穴掘り名人。岩まで食べるかと思ったら、とうとう星(隕石かな?)まで食べてしまう。その鉄っぽさから、普通の金属まで食べるようになる。天敵ヘビももろともせず、ゴルフ場は立ち行かなくなり、工場建設は頓挫する。全てサンジが金属を食べてしまったから。空も飛び、水の中さえも入れる。ある時は、(おそらく原子力エネルギーの)故障した人工衛星まで処理して、神をも驚かせる。(現代人としては、廃棄物処理のために雇いたいくらい)
    書籍化を頼まれた作家の文(あとがきも)もさることながら、作家が語り手のモグラナンジと出会った家の家主である友人の一言が載る帯も捨てがたい。
    どうでもいいけど、読み終わりがちょうど三時だった。

  • 本を読んでいて、ファンタジーの世界に、どうやって入り込むかは、とても大切だと思う。友人の家で留守番を頼まれた男が、玄関先に座っていて、草むらの向こうの方からモグラがやってくる。誰かがしゃべっているのだが、どうも、そのモグラがしゃべっているようだ…。現実の世界のようで、いつの間にか、ファンタジーの世界に引き込まれてしまっている。そんな始まりが、この本なのだ。

  • 【夏の読書 5冊目】
    学級文庫用の児童書。素直で真っ直ぐで自由なサンジの伝説。語り部モグラと筆者のやりとりもほっこりします。

  • 小学校低学年には難しかったので、大人が一気に読んだ。岡田ワールドに連れて行かれました!大ファンです。

  • 星モグラサンジの伝説 岡田淳 理論社

    この作品は
産経児童出版文化賞推薦という
    タイトルをもらったらしい

    「このタイトルって食べられるの?」
    「形がないから食べられない」
    「でも人間社会では食べられる保証がついているらしい」

    ほかにもノーベル賞とか天皇賞とか人間国宝とか
    文化勲章とか芥川賞とか総理大臣賞など色々ある

    「でもこれって只のレッテル貼りでしょ」
    とサンジならば言いそうだね

    「私はサンジのように真っ直ぐなこういう人になりたい」

  • 荒唐無稽で面白い!

  • 作家の僕がバルコニーにいるところ、1匹のモグラが近づいてきて話しかけてきた。人間の言葉を話せるモグラは、モグラたちの間で語り継がれている、あるモグラの途方もない物語を聞いて本にして欲しいとお願いしてきた。

    物凄い速さで土の中を掘り進むサンジというモグラが、モグラの世界の西へ東へ南へ北へと駆け巡るお話。
    なんでも食べなくちゃ強くなれない、という母の言葉を胸に、蛇や星まで食べてしまうサンジ。
    サンジに振り回されるモグラたちが可愛い。

  • 動物が著者に語るという形式はいくつもあり、新鮮味はないが、これは長編になっている。各エピソードの終わりに著者の感想がついていて、これが適度なツッコミになっていて、よい。
    物語はナンセンスでユーモラスだが、著者独特のあたたかさがある。

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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