山のむこうは青い海だった

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 88
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652005217

作品紹介・あらすじ

少年のひと夏の冒険!心地好い音楽をきくようなテンポ快調の物語展開…。いま、若者にまで読みひろげられる不朽のロングセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 2023/3/13 読了

  • 児童書なのだが、そこらの小説よりも面白い。
    主人公とその友達の旅路にギャップがありすぎる気もするし、
    終盤のご都合主義も目立つが、最初の教室のシーンとラストのシーンは秀逸だと思う。

  • 例えば『ぼくらの七日間戦争』など、いつからか「大人vs子ども」という構図が当たり前になった。しかしこの物語では、大人と子どもが分断されず、同じ延長線にある。生命力に溢れる若者たちの真横に、戦争、死、墓といったワードが付きまとう。川がやがて海へ続くように、一つの大きな流れを気づかせてくれる物語だ。

  • 主人公は中学一年生。小学校の図書室にあり、なんで中学生の子が出てくるのに小学校にあるのだろうと単純な私は疑問に思いました。

    話の中で「村に図書館がないから、その資金のためにカエルを売ってお金をためている。」と言う内容があります。この話が今の私の原点のような気がします。
    長新太さんの絵がとてもユニークで印象に残っています。

  • 中学生の夏休み、ひと夏の冒険。すばらしい仲間と、すばらしい大人に囲まれた、少年の成長の物語。読み終わった胸の中に、青い海が広がる。

  •  うちにあったのは1978年愛蔵版

  • <pre><b>ピンクちゃんとあだなをつけられた気の弱い少年次郎が、尊敬
    する高杉晋作にならい、決心して一人旅に出かける。軽快なテ
    ンポのユーモアで’60年代を代表する児童文学の名作。再刊
    。</b>(TRC MARCより)

    資料番号:020088381
    請求記号:F/イマエ
    形態:図書
    </pre>

  • 時代が古いのに(百円札が出てくる)、驚くほど古さを感じません。ちょっと気弱な少年がたった一人出始めたある夏の冒険。先生が話した高杉晋作の強さに憧れるところなんかは、男の子だなと思いました。夏空のような、遥かに広がる海のようなくっきりとした青さを鮮やかに感じます。私は大人になってから初めて知ったのですが、子供のうちに読んでいてほしい本です。

  • 小学生の頃、本当に大好きで何度も読み返した童話です。
    大人になってから読み返したとき、幼少時に眼前に広がった青い海は、もう見られませんでした。
    子供時代にこの本と出会えた事が喜ばしい事だったのですね。
    感情豊かな子供にこそ読んで欲しい本です。【在りし日の名作】。

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著者プロフィール

1932年、大阪生まれ。『海の日曜日』(実業之日本社)でサンケイ児童出版文化賞と児童福祉文化賞、『ぼんぼん』で日本児童文学者協会賞、『兄貴』で野間児童文芸賞、『ぼんぼん』三部作で路傍の石文学賞を受賞(いずれも理論社)、他に『子どもの本・持札公開』(みすず書房)、『まんじゅうざむらい』(解放出版社)、など多数。絵本では、『でんでんだいこいのち』(片山健・絵/童心社)で小学館児童出版文化賞、『いろはにほへと』(長谷川義史・絵/BL出版)で日本絵本賞を受賞。他に『なんででんねん天満はん—天神祭』(童心社)、『龍』『いつだって長さんがいて…』 (いずれもBL出版)、など多数。

「2007年 『ひげがあろうが なかろうが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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