星の牧場 (理論社名作の森)

著者 : 庄野英二
制作 : 長 新太 
  • 理論社 (2003年10月発売)
3.63
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  • 14レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652005224

作品紹介

あなたには、戦場を駆けるひづめの音が聞こえますか?いま再び注目される「不朽の名作」。

星の牧場 (理論社名作の森)の感想・レビュー・書評

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  • ◆きっかけ
    山本ふみこさんが『台所から子どもたちへ』p48で、病院の待合室で庄野潤三の『懐かしきオハイオ』を開けて下記のように記しており気になって、『シェリー酒と楓の葉(庄野潤三 文藝春秋)』『星の牧場 (庄野英二 理論社)』と共に読みたくなった。Amazonのレビューを読んで、この3冊の中で一番読みたくなったのは『星の牧場』だった。
    以下、引用。
    「2009年9月、「庄野潤三」が亡くなったときは寂しかったなぁ。何より「 ……これから、どうしよう」という切実な不安にとらえられた。「庄野潤三」の本を頼りに暮らしているからだ。世知辛いものにからめとられそうになったとき、嫌気がさしたとき、「庄野潤三」の本がわたしに立ち直るきっかけをつくってくれるからだ。ところで、同じように身を寄せたくなる本に『星の牧場』(庄野英二著/理論社)がある。この本の著者「庄野英二」は、「主野潤三」の兄だ。なんというきょうだいだろう。ことばが、ない。
    『懐かしきオハイオ』は、「主野潤三」がロックフェラー財団の研究員として、米国オハイオ州ガンビアで暮らした1年間(一九五七年秋から翌年夏まで)をふり返り綴った作品だ。前編に、『シェリー酒と楓の葉』(文藝春秋)がある。(中略)病院の待合室のソファの上で、オハイオ州ガンビアの、「白塗りバラック」と呼ばれる教職 員住宅の台所の水がなかなか落ちないのをなおしてくれたカレッジ(のメインテナンス.オフィス)の職員が「テイク·イット·イージィ」と云って帰ってゆくところまで読んだわたしは、いきなりオハイオ州ガンビアから引きもどされた。」

  • 小学生の頃によんでいたのを再読。当時に内容を理解していたとは思えない。なかなかに重厚。わたしはチクリンとタケバヤシだけをしっかり記憶していました。
    幻想文学もしくは詩篇と見てもよろしい。

  • モミイチが戦争の兵士として戦ってから
    母国に帰ってきた時、感情がからっぽになっていた。
    各楽器の音楽に出会い、少しずつ人間らしさを取り戻していく。

  • 澄み切った文章です。それがよけいに、物悲しい。きゅんとなります。

  • 不思議。登場人物紹介のページからは予想もつかないような話が始まるし、食べ物はやたらとおいしそうで音楽も楽しそうなのに、どこか物悲しい。

  • これははたから見れば戦争で心を病んでしまった人が見聞きした幻覚・幻聴の物語となってしまいそう。でもそれじゃ身も蓋もないな。戦争が人の心にもたらしたものを戦争を経験していない私は想像することすらできない。でも最後に彼は大好きなものに出会えたのだと思いたいな。

  • 第2回 昭和39年

  • これぞ戦後児童文学。
    映画と並列しながら
    読みましょうね。

    戦争ってなんだろう。
    愛しいとはなんだろう。
    音楽ってなんだろう。

    音楽の美しさと戦争の儚さ
    の比較対象としての内容的妥当性
    はいかに整合しているか。
    戦争被害者の健忘とフラッシュバック
    のPTSDに捧げる抒情詩。
    明るくエンドに向かうモミイチ(主人公)
    の足跡と足音。

    ★☆星☆★がきらきらキラキラ綺羅綺羅

  • 個人的に、不思議と涙がとまらなかった一冊。

    ときどきふっと読み返したくなる癒しの本です。

    音が聴こえてくる、たくさんの色を感じる、やさしい風のような表現。

    モミイチの純粋さ、うつくしい何かにふれて、こころが動いているような気がします。

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