扉のむこうの物語 (理論社名作の森)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 512
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652005262

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  • 学校の宿題で物語を作ることにした少年・行也。ふとしたきっかけで作っていた物語の中に入り込んでしまい、元の世界に戻る方法を探していくファンタジー。
    ピンチあり、ホロリとするところあり、少しダークな部分もあり、初版が1987年とは思えないぐらい今読んでも違和感がなく、面白かった。ワクワク・ドキドキの読書時間でした。

  • 子供の頃
    この人の作品に出会えて
    本当にしあわせだったと思う。

  • 岡田さんの私史上、一番好きなやつ。
    この表紙のおばさんがなんと、異世界で出会った少女だったとはーって、あ、やべネタバレだこれ。

  • 空間と時間がねじれた「むこうの世界」でさまよう行也たち―こちらへもどるための扉はもうないのだろうか。「こそあどの森の物語」シリーズで人気の岡田淳による大長編ファンタジー。(Amazon紹介より)

    小学生の頃に岡田淳さんの作品にハマった時期があり、その中でもこの『扉のむこうの物語』は特におもしろかった印象があったため、図書館で探してもう一度読んでみました。
    読んでみてまず思ったことは「あぁ、こんな話だったかー」でした。何しろあの頃から20年以上経っています。チゴイネルワイゼンと五十音表が出てくること、男の子と女の子が冒険する話であること以外はすっかり忘れていました。小学生の頃は、この物語で大いにワクワクしたのだと思います。その片鱗は大人になった今も感じることができました。と同時に、そこまで大きなワクワクを感じられなかった自分に、歳を取ってしまった悲しさを感じました。
    何はともあれ、今一度、他の岡田淳さんの作品も時間をかけて読み返していきたいと思いました。児童書の作家さんですが、大人でも十分に楽しめます。

  • 小学生の頃読んで、ずっと印象に残っていた本。岡田淳は佐藤さとるとならんで小学校の頃の僕のヒーローだった。登場人物のママと同じくらいの年になってまた出会えたことがうれしい。

  • まだ小学生だった頃、休み時間に本を読んでいて、チャイムとともに本を閉じた瞬間、現実の時間が流れ出すことに違和感を感じることがありました。心が半分本の中に取り残されているような・・・。そんな気分を少しだけ、久々に感じられた物語でした。
    透明なメモ張、ルービックキューブの扉、50音表、分類所・・・こんなに不思議で面白いものをいったいどうやったら思いつくのか。岡田さんの想像力は本当に「豊か」だと思います。

  • 再読。
    初めて読んだのは小学生のときだった。岡田さんの作品は小学生の頃から全体的にすきだけど、そのなかでも1、2を争うお気に入り。

    今読んでも面白いのがすごいと思う。そして時代設定が20年以上も前なのにそれはあまり気にならない。

    何度読んでも五十音表の言葉がすごい。

    何より完全なハッピーエンドじゃないのが良いと思う。

    多分、この作品はいつまでも自分のお気に入りだと思う。

  • 高校生の今読んでもとても面白い。岡田淳さんの本は引き込まれます

  • 久しぶりの岡田淳さんの本。本当にこの人はアイディアが豊富なんだなあと思う。
    今回、特に印象に残りそうなのは「おちこみ椅子」。これからは気分が落ち込んだときは、自分が落ち込み椅子に座ってしまったつもりになって、ぱっと立ち上がって気分を変えてみようかなと思ったり。
    お話は今回もよくまとまっていて、相変わらず老成した感じの小学生の主人公も、ちょっと変わってるようなそうでもないような「ママ」も好感が持てた。

  • 扉のむこうの物語 岡田淳 理論社

    並行宇宙の次元がねじれて
異次元に入り込むというようなお話
    小6の生徒が自分で設定するという
    自由宿題で
    主人公は物語を書こうと思い立つが
    
何故か物語のなかに入り込んでしまう劇中劇

    戻れなくなるという冒険SF推理小説へと発展していしまう

    彼が挑んだ作品はあまりにも立派すぎて
    大人がついて行けない程に目一杯複雑怪奇で
    子供たちの思考回路も大人顔負けである
    字も小さく395ページという大長編でもあり
    大人が読むよごれのない童話という感じである

    ただ惜しいことに最後のオチとなる
    一酸化炭素中毒については
    火鉢が出てきた伏線の所で気付いてしまったけれど

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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