まよなかの魔女の秘密: こそあどの森の物語2 (こそあどの森の物語 2)

著者 :
  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652006122

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    こそあどの森のスキッパーは嵐のあと、ふくろうをつかまえた。ところがふくろうは、自分はポットで、魔女のトメイトウにふくろうにされたと言う。ふたごのミルクとシナモン、スキッパーは魔女の力をなくす草の汁を作って…。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    こそあど森シリーズ第2巻です。今回はスキッパーとふたごが大活躍です。

  • 他人からみたら、『負』の部分であろうことも、なくなってしまえば別人になってしまう。その部分もその人の一部なんだ、って。
    そのまんまのトマトさんを愛してるポットさんが素敵。

  • ≪県立図書館≫

    魔女のお話は子供達は大好き。
    誰が魔女なんだろう。
    どうなっているんだろう。
    子供達は待ちきれない様子で、私の朗読に耳を傾け
    それに飽き足らず、自分たちで続きを読んでいた。

    ちょっぴり怖くって、どきどきする、楽しいお話だった。
    スキッパーの成長は目覚しい。
    こそあどの森の魅力が、一層深まった。

  • 魔女が誰だったかというところは予想がつくところだが、終わり方が岡田淳らしい。
    本人が自覚しているかどうかは別にして、誰しも負の部分を抱えており、なくしてしまうと、その人らしさの大事な部分が消えてしまうんだよ、だから、折り合いをつけて生きていこうよ、という作者のメッセージ。
    幼い子供向けだと、邪悪なものは退治されたり追放されたりしてしまいがちだが(また、それでよいと思うが)、共生しようという呼びかけがあるところが、中学年以上の子ども向けだと思う。

  • 子供の頃大好きだった、そして今も大好きな岡田淳さんの名作シリーズ。
    スキッパーみたいな森の暮らしにあこがれます。
    冬にココアをゆっくり飲みながら読みたいシリーズ。
    岡田さんの独特の温かみのある挿絵も大好きです。

  • 「あなたのすべてを愛している。」ってことなのでしょうね。
    ポットさんの愛がすてきです!
    でもスキッパー(子ども)には、まだわかんないんだろうなぁ~(笑)

  • 親子で寝る前にこそあどシリーズを読んでいる。
    こそあどの森に住む人みんなが、自分たちの家族のよう。それぞれの性格を知っているから、一つ一つのセリフが「その人らしいな」と感じられて面白い。

  • ポットさんの大人らしい愛情が感じられて良い話。ポットさんとトマトさんは理想の夫婦だなあ。
    普段のトマトさんが好きならトメイトウのことは嫌に思いそう、と子ども感覚の私は思ってしまうけど、普段のトマトさんのことを大好きだからこそ、トメイトウもトマトさんの一部として愛せるんだろうなあ。
    こういった大人の愛情をスキッパー含む子どもたちが理解しきっていないところもまた良い。
    スキッパーの双子に対するイメージアップも見られてほのぼの。

    何となく嬉しかったり寂しかったり、スキッパーの感情の機微が丁寧に描かれていて共感させられる。
    ちょっとした事件があってそれを解決する流れのストーリーが多いシリーズだと思うが、どれも解決方法がおっとりしていて好き。

  • なんてかわいらしくて、愛にあふれたこそあどの森の人たち!

    ふたごの悪気なさ、女の子らしい気の強さと、スキッパーのコミュ障wながらもなんとかより良い人間になろうと頑張ってる姿が微笑ましい限り。

    スキッパーとふたごを見守るポットさんとトマトさん。その2人に大変な事件が!魔女からふたりをまもるスキッパーと、ふたりの本物の愛がキラキラと素敵な、なんていうか箱庭みたいなミステリー。

    ああほんとに子供の頃に読みたかったよ、こういう楽しいお話を勧めてくれる友だちや大人が近くにいたらなぁ。。と、思いつつ、私がそうなれたらいいんだよと再認識している。いま。

    そ、それにしてもすみれさんはこの事、知ってたのかな?最後までそこも迷宮入りだー

  • まよなかの魔女の秘密 岡田淳 理論社
    こそあどの森の物語2

    この森でもなければ
    その森でもない
    あの森でもなければ
    どの森でもない

    この頭文字を並べて
《こそあど》の森と名付けたらしい
    呼びにくい名前だね

    このシリーズはミステリーもどきのストーリーで
ナカナカのドンデンガエシがたのしめる
    深い愛に守られている呪われた魔女の正体は?

    人間の暮すこの世が冒険と発見と創造に満ちた
パラドックスな環境だということを
    一話ごとにさり気なく体験させてくれる展開も
このシリーズの読みどころの一つだろう

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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