ユメミザクラの木の下で: こそあどの森の物語4 (こそあどの森の物語 4)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 636
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652006146

感想・レビュー・書評

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  • とても不思議で、しんみりとした余韻ののこる、ラストが、美しい物語。

     すべての音が消えたようでした。
     かぞえきれないサクラの花が、かぞえきれない花びらになって、空中をうめつくして、うめつくして、散って、散って、散っていくところでした。

    • やきにくさん
      その作品を、見て、ではなく
      りまのさんの、感想の、文章の表現から
      直感的に出てしまった言葉でした
      止めれませんでした
      ごめんなさい
      こんなこ...
      その作品を、見て、ではなく
      りまのさんの、感想の、文章の表現から
      直感的に出てしまった言葉でした
      止めれませんでした
      ごめんなさい
      こんなこと ときどきあります…
      2021/03/10
    • りまのさん
      やきにくさん
      全然変ではないです。コメントありがたいです。
      美しいイメージです。
      私は、好きです。
      ついでながら、この本は、10歳の、ほっぺ...
      やきにくさん
      全然変ではないです。コメントありがたいです。
      美しいイメージです。
      私は、好きです。
      ついでながら、この本は、10歳の、ほっぺプニプニマンさんからの紹介していただきました。
      こそあどの森の物語、シリーズになっています。今回のは、④冊目です。
      2021/03/10
    • りまのさん
      やきにくさん
      自由に、(今回のように)コメント頂いて、良いのです。コメント、ありがとうございます (*^_^*)
      やきにくさん
      自由に、(今回のように)コメント頂いて、良いのです。コメント、ありがとうございます (*^_^*)
      2021/03/10
  • こどもらしい遊びを経験しないまま育ってきたスキッパー。
    本からの知識はあるけれど「かくれんぼ」ってそんなにわくわくするものなのかな? と疑問に思っているというのは、一見変わった子のようでいて、実は現代っ子にはありがちなこと。花で冠を編んだことのない子、ターザンごっこしたことない子なんてめずらしくないはず。
    この本ではそんなスキッパーとともに、開放感や達成感でわくわくする気持ちや、狐につままれたようなかくれんぼを体験できる。春の森に散歩に出かけたスキッパーは、見知らぬ子どもたちにであう。すぐうちとけて遊びに興じるも、ふとしたときに子どもたちは消えてしまう。
    同じ頃、森の大人たちは不思議な言い伝えをもつ「ユメミザクラ」らしきみごとなさくらの木を発見し、その下でお花見をしているが・・・夢か現か、こどもたちはなぜ現れ、消えたのか、伝えられた物語の切なさと恐ろしさ。
    こそあどの森らしくあたたかく、桜の季節らしくちょっとあやうい、夢幻の物語。
    (2010年10日10日、MIXI日記)

    2024.4.23市立図書館
    ひさびさに読み返したくなった。本棚にあるのはわかっているのだが、その本棚にたどりつくのが難しいので、手っ取り早く図書館で借りてきてしまった。
    展開を知っていて読むので最初からなんだか切ない。スミレさんとトワイエさんの会話から察するに、ちょっと大人びたところがあるスキッパーだけど実は心の底で子どもらしい遊びの時間を共有できるなかまを強く望んでいて、その願いとふしぎな蜜酒の合わせ技が森の大人たちの幼かりし姿を呼んだということか。人の想いを受け止めて何十年かにいちどだけ渾身の力で花を咲かせる木・・・どこにもないとは言い切れない気になってくる。
    スミレさん、好きだなぁ。

  • サクラ・桜・さくら
    夢見るサクラ
    幻想的で切なくて
    やはり サクラ
    イラストすごいです

    50年も昔
    校内で「美術科の先輩で出版してる人がいる」
    と聞き驚いた
    岡田淳さん
    彼は小学校の美術教師をリタイアした今も
    ずっとずっと優しいお話しを書き続けている
    そっと応援しています

    ≪ ねむくなる そんなおはなし 夢さくら ≫
     

  • 児童文学。シリーズ。
    遊び。桜。春。ピクニック。夢。言い伝え。友達。

    スキッパーが出会った子たちは昔のスミレさんたちだったのかな。
    ハッとして、少しさみしい。

  • 長男5才に読み聞かせ。こちらも続きが気になり、ついつい長く読んでしまう。長男は前半の最後で、この子供たちはこそあどの森の大人たちなんじゃないかとつぶやいていた。後半を読み終えると、よくわからなかったという感想。こういうことなんじゃないかと話しをしたら、わかったようなわからないような表情だけど一生懸命聞いている。スキッパーはどこにいたの?と、それが一番気になると言っていた。家で本を読みながら寝ちゃって、スキッパーも夢をみていたんじゃないかと自分の考えを話してくれた。正解を知りたがる長男に、物語には書かれていないから、自分が考えたことが正解でいいと思うこと、スキッパーも夢をみていたっていうのは、僕もそうだといいなと思ったことを伝えた。読み終わった本について話しをしたのははじめてだった。

  • みんなで遊ぶシーンが良かった。ぼくも川を渡ってみたい。

  • 不思議で、すこし切なくて
    しんみり読みました。

    誰もがみんな子どもだった。

  • ユメミザクラの木の下で 岡田淳 理論社
    こそあどの森の物語4

    童話というよりも大人の散文詩
    寂しくはかなく暗くそっと心に秘めておきたいような
    少し古いタイプの物語

    それにしても家族のように
    こんなに気を許し合える地域社会が現在の地球上に
    是非とも必要だと言うことでしょうか
    どうすればこの暴力的な恐怖社会を拭い捨てて
    本来の信頼関係を取り戻す勇気を磨き出せるだろうかと
    誰かが率先して命掛けで呼びかけ全員で取り組まなければ
    自然崩壊するのを呆然と立ち尽くして見ることになる

    もう少し希望を持てるフェードアウトがほしいです

  • こそあどの森シリーズ4作目。
    かくれんぼをしたことがないスキッパー。春になり散歩に出かけたところ、広場の木の下で知らない女の子をウサギと間違えて「みぃつけた」と言っちゃいました。現れたと思えばふとした瞬間に消えてしまう女の子。二度目に現れた時は他に男の子たちもいました。不思議な気持ちになったスキッパーは、これは夢なのかな?と思います。

    なんとも切ない気持ちになるお話でした。ネタバレになるので詳しくはかけませんが。スキッパーの哀しい切ない気持ち、心理描写が巧みすぎてこっちまで哀しくなって泣けました。ああ、すごくいいなぁー。
    大人にもぜひ読んでもらいたいと思うお話です。大人はしっかりとこのお話を理解できるので。もちろん小学生でも高学年くらいなら十分理解できるはず。ただ、大人目線の気持ちがはっきりと分かるのはやはりいい大人でないと、と思います。理解はできなくとも、心に何か残るお話です。
    一つ、面白かったのは、スキッパーの気持ちと大人達との温度差で、思わずクスリときましたね。こういう所も巧いな、と思います。

  • 子供の頃に図書室で借りてすごく良かったのを思い出し、また読んでみました。
    当時は大人にも子どもの時があったというのを頭ではわかっていても、実感はできていませんでした。なので、子ども時代の大人たちと遊ぶ、というこの話がすごく不思議で魔法のように思えたのです。
    だから、最後に魔法の力を使い切ったユメミザクラが散るシーンで鳥肌が立つほど感動しました。
    大人になった今は当時とはちがい、「あぁ、いい話だな」くらいの感想を抱くようになってしまいました。子どもの時に読めてよかったと改めて思いました。

  • 不思議なお話。
    大人になってから読み返すと、子どもの頃に戻ってワクワクすることをやってみたいなぁと思い返しました。
    スミレさんのような、子どもの頃にしかわからなかった不思議な感覚を忘れたくないと思いました。

  • とても、文が長くて、難しいと、思いました。
    だけど、とても、おもしろみがあるのでオススメです‼️

  • こそあどの森1~4巻と読み進めていくうちに
    主人公スキッパーの存在が愛おしくて。
    スキッパーが楽しそうに過ごす姿を
    私もほほえみながら読み、
    スキッパーの涙が出た時
    私の心もとってもキューっと苦しくなった。

    4巻も夢中で読みました。
    いい話だなぁ。

    親子で寝る前にこそあどシリーズを読んでいる。
    こそあどの森に住む人みんなが、自分たちの家族のよう。それぞれの性格を知っているから、一つ一つのセリフが「その人らしいな」と感じられて面白い。

  • スキッパーが、こどもらしい時間を過ごせて良かったな。

  • 面白かった!
    最初は短編2編?と思ったけど違った。
    ユメミザクラの物語、人によって伝わり方が違うのになるほどね〜という感じ。

    ちょっとだけ、スキッパー可哀想…。

  • ・スキッパーがユメミザクラの木の下で遊ぶので、楽しい本だと思いました。
    ・昔の人が本当にでてくるし、二つのストーリーがあって、一つは大人の話、もう一つは子どもの話です。

  • 「かくれんぼ。ぼく、いかなくちゃ」
    ースキッパー

    挿絵がとても綺麗。
    しんみりしてしまうけど好きな話。

  • シリーズ4

    3日で読んだ!やっぱ、風呂で読むと早い。
    子供と大人の話があってさ、やっぱそうかなと思ってたから早かった。
    計算できれば、つながんだよね。
    でもハッキリそうってかいてないんだけど。S10

    この前の海賊船の話しよりこの話の方が面白いわ。(ババ)

  • ちょっと切ないような、不思議な桜がもたらした不思議。こども時代の時間って特別だなっておもいました。

  • 眼鏡の少年が出てきたあたりでおやおや?と思いました。

  • ≪県立図書館≫

    ロマンチックなお話だと思った。
    でも、子供的には、話の展開がゆるやかで、ドキドキに欠けたようだった。

  • この時期に読んだからだろうか。
    いままで読んでたこそあどの森シリーズで一番好き。

    スミレさんが好き。

  • 最後のオチをはっきりさせすぎないところがよかったんじゃないかな。
    登場人物が限られている物語だから、わかって当然ではあるのだけど、読者の子どもがどれくらいかによって理解度は違うかもしれない。
    個人的にはいい作品だと思う。

  • こそあどの森の物語、第4巻。

    スキッパーは森で不思議な子ども達に出会います。
    彼らとターザンごっこやかくれんぼをして遊びますが、いつも途中でいなくなってしまうのがとても不思議。
    現実のようでもあり夢のようなふわふわした切ない雰囲気の物語に惹き込まれました。

    ユメミザクラの木の下で眠る大人達を見つけたスキッパー。
    最後に散ってしまう場面が印象的でした。
    スミレさんはどんな夢を見たのか最後まで分からないところもいいなと思いました。

  • 春の森を散歩していたスキッパーは、女の子に出会った。「ウサギ」と呼ぶことになる。一緒に花冠を作って遊んでいたが、急にいなくなってしまった。
    他の場所に行くと、今度は、男の子二人と女の子一人ともうひとりウサギの4人がいた。木に登ってツタでブランコしたり。でもまた急にいなくなってしまった。
    その頃大人たちはサクラの木の下で花見をすることにして、「ユメミザクラの木」の話を語り出した。。


    とーっても不思議な、でも素敵な物語です。
    双子がカワイイですねぇ。この挿絵が最高。。

  •  面白かった!……私が(笑)。我が家の1年生、勢いでだいぶ漢字が読めるようになってきたらしく、半分くらいは自力で読んでいました。が、まだまだ読解力がなく、「ウサギ」たちが誰だったのか最後まで読んでもわからなかったそうです。2年後くらいに再チャレンジしてほしいところ。ぜひとも。

  • こそあどの森 第4作

    かくれんぼを知らないスキッパー。
    見知らぬこどもたちとの出会い。
    はじめてのかくれんぼ。
    同時間帯の別の場所で、大人たちの別の物語。

    なんだか懐かしいような、切ないような。
    でもやっぱり心あたたまるお話です。

  • とても心に残る本でした
    私のお気に入りです☆

  • こそあどの森シリーズ4

    大人になって改めてよさが分かる本

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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