あかりの木の魔法: こそあどの森の物語9 (こそあどの森の物語 9)

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  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652006726

作品紹介・あらすじ

学者のイツカとカワウソのドコカが、湖の恐竜探しにやってきます。イツカは腹話術でみんなを楽しませてくれますが…。

感想・レビュー・書評

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  • カワウソがでてくるのだけど、その動く様子や挿し絵が可愛くて癒された。
    スキッパーのきらきらした純粋な心は、大人の醜い部分を引き立てるなぁと思った。ラスト、イツカの両親の話は少し泣けてしまった。

  • 星議なお話のこそあどの森の9冊目

    ある日突然湖にいる怪獣のことを研究している人がやってきたが実はその人は...。

    やっぱりこそあどの森はふしぎなお話だなと思いました。

  • 大人の人にもメッセージがあると思う
    決めつけて話しちゃいけないよとか
    過去の思い出についてとか
    ぴぴろがこのシリーズを再読していて
    昔と違った見方で読んだって言っていたっけ
    児童書にしておくにはもったいないな
    文字が大きいから、うんと大人の人にもストレスなく読めますよ(^^;)

  • 湖の怪獣を探しにやって来た学者だと名乗るイツカとカワウソのドコカ。イツカも子供の頃、明かりの木を見た事があると言うのだが実は作り話で…。

    明かりの木は42年に一度、蛍が生命を繋ぐために集まる光だった。ひとつひとつの生命は短くても繋がって行く事で、今の自分がここにいるのだと感じるスキッパー。
    一方、イツカも子供の頃に両親と一緒に明かりの木を見た記憶が甦り、作り話ではなかった事、それが優しく正直に生きていればこそのごほうびだったのだと思い出す。そして両親という自分を大切に思ってくれた人がいた事で救われる。

    こそあどの森に住む心優しい人たちの心にふれたイツカはもう大丈夫、…だといいな。
    人と人もずっとこうして繋がってきたのだろうな。こそあどの森の人たちは皆、純粋な心で繋がっていて素敵。

  • >学者のイツカとカワウソのドコカが,湖の恐竜探しにやってきます。
    イツカは腹話術でこそあどのみんなを楽しませてくれますが…。


    こそあどの森の物語、第9巻。

    ほたるの光って幻想的で美しいんですよね。
    何度か実際に見たことがありますが、懐かしく思い出しました。

    42年ごとにしか巡り合えないあかりの木の魔法・・・
    「命をつないでいくおまつり」というのはぴったりだと思いました。
    きっと言葉にならない美しさでしょうね。
    見られるものなら見てみたいです。

    こそあどの森の住人達も相変わらず皆優しい。
    イツカとドコカが本物の湖の怪獣学者&腹話術師になる日もそう遠くはなさそうだと思いました。

  • 泣けちゃうくらいええ話やでほんま。

    双子が住む湖のほとりにある日テントがはられていました。どうやら、博物学者バーバさんを知っている学者のようです。一体何をしに、何のためにやってきたどんな人なのだろう?興味をもった双子は(双子はなんにでも興味を持つのです)翌日、スキッパーを誘ってテントの人に会いに行くことにしました。

    巻を追うごとにトワイエさんへの愛が深まっていきます。話の進行上、どうしても必要な人なんでしょうね。双子がストーリーを突散らかす役割だとすれば、それを軌道修正したり繋げる役割。その繋げ方がさり気なくてツボにはまりまくる。
    このお話では、ポットさんもいい味出してました。こそあどの森に住む子どもたちを心配するあまり、疑心暗鬼になってしまうところ。口うるさい人じゃなくて人情深い人なんだろうなと思ってたら、やっぱりそうか!と思わせる展開になりました。
    今回もとてもいい話でした。切なくて泣けます。余韻を残さずすっと終わる締め方が余計に心を揺さぶります。うまいな~ほんと。

  • こそあどの森 第9作

    ふたごの家の近くにはられた見知らぬテント。
    海獣学者のイツカと、カワウソのドコカ。
    学者であり、腹話術師であるイツカの話に、
    スキッパーは興味をひかれていきますが…。

    前作の真紅水晶がキーになります。

    一冊一冊は独立した物語なんだけど、
    少しずつ繋がっていたりするのがとても好きです。

  • こそあどシリーズは全部好きです。
    このこそばゆくて、あったかくて、ゆかいで、やさしい所が好きです。
    何回でも、ずっと、読み返したくなるシリーズだと思います。

  • シリーズ9作目。
    「学者のイツカとカワウソのドコカが、湖の恐竜探しにやってきます。イツカは腹話術でみんなを楽しませてくれますが…。」

    親子で寝る前にこそあどシリーズを読んでいる。
    こそあどの森に住む人みんなが、自分たちの家族のよう。それぞれの性格を知っているから、一つ一つのセリフが「その人らしいな」と感じられて面白い。
    スキッパー、海獣学者に会えて本当にうれしそう。だからこそ、イツカとドコカはいい人であってほしい~と願いながら娘たちは聞いていた。


    ”スキッパーは、すこしはずかしかったけれど、思いきっていいました。
    「ぼく、イツカさんみたいに、なりたいです!」
    イツカはおどろいたような顔でスキッパーを見ました。
    そして、ずいぶんたってから、
    「あ、・・・ああ、わたしみたいに・・・そ、そうですか・・・。」と、言いました。”

    きっとイツカは、本物の海獣学者になるね。
    ”ウソがほんとに”ってこと、あるもの。知識も道具も、あるし、相棒もいるしね^^

  • ええ話や…。自分を大事におもってくれる人がいた。その記憶だけで前を向ける。
    素数ゼミ的な話がリアルだ。

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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