ひげよ、さらば (理論社の大長編シリーズ)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 153
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (780ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652010297

感想・レビュー・書評

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  • ほぼ30年ぶりに再読。むかし、学校の図書館で夢中になって読んだものだ。ナナツカマツカの猫たちが直面する支配・被支配の問題は、学校という檻の中で魂を殺されそうになっていた自分にとって、まさに目の前にある切実な問題だった。こんな状況で、10歳までに世の中に絶望しないやつはみんな馬鹿だと本気で思っていたくらい。そんな日々の中で、上野瞭の本は、疑問に答えをあたえてくれたり、気持ちを軽くしてくれるような種類の本ではなく、たとえどんなに重くても、誰とも共有できなくとも、問いを投げ出さずに胸に抱え続けろ、と言ってくれる本だった。そのことに今感謝したい気持ちだ。

  • 高橋よしひろの銀牙みたいな世界観の猫版だと思って欲しい。気が狂ったキャラがよくでてくる。
    一応児童文学ということで読みやすくザーッと読めてしまう。

  • この話に悪者はいない。
    個性豊かな猫達はもちろんの事、ネズミ、犬にも彼らの生活があり、生き抜くために彼らは縄張りを争う。
    それぞれの彼らの立場に立てば、彼ら自身が正義であると考えさせられる。

  • テーマ『知らない世界を覗ける本』

  • 多くの猫たちが住むナナツカマツカの丘に記憶喪失の猫ヨゴロウザが辿り着く。
    ヨゴロウザは宝物殿を縄張りにしていた片目から、ナナツカマツカの隣のフタツハチブセにはキバの率いる野ねずみたちの、さらにその隣のアカゲラフセゴではハリガネとタレミミ二つの野良犬たちのグループの縄張りとなっていると聞く。
    片目はナナツカマツカを狙っている野良犬たちから身を守るためには猫達もまとまらなければならないと考えていた。
    ヨゴロウザと片目はナナツカマツカに住む黒ひげ、まねき猫、オトシダネ、歌い猫、うらない猫、なげき猫、大泥棒、かけごと猫ら、猫たちを説得していく。

    人形劇「ひげよさらば」の原作本 読了。
    800ページ近くある大長編の児童文学です。
    児童文学と言っても描かれているのは人間社会そのもの。
    危機を前にしてもバラバラな猫たちや、リーダーの苦悩、麻薬依存や愛憎と友情などなど。
    うろ覚えだけど記憶にある人形劇の展開とも違っている部分が沢山ありました。

  • 昔NHKの人形劇で見ていたけれど内容を覚えて
    なかったので原作を読んでみることに・・・。
    ラストの方とか、子供に見せる内容にしては
    ちょっとトラウマものじゃないですか。
    ハネカエリってTVのオリジナルキャラだったのかなぁ。

  • 児童文学とおもって読むと痛い目にあう本。軽い大人向けの小説より濃いし生々しい。今の子どもも面白いと思うのだろうか。これを読んだらかなり、カウンターパンチを食わせられるんではないだろうか。生ぬるいもんばっかり読むなよ、と言ってそっと渡したい。

  • ラストが怖かった。まさに諸行無常だった。それでも生きようとするのはなぜなのか。私?私は死ぬまで楽しみたいからですよ。誰も聞いてないか。

  • 猫を題材にした小説にハマるきっかけになりました。猫なのにハードボイルドな展開。子供の頃から好きで今でも時々読み返す作品。文庫版が入手困難になっているのが残念。

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