昔、そこに森があった (理論社の大長編シリーズ)

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  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (571ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652010419

感想・レビュー・書評

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  • 図書室の分厚い本に挑戦していた頃に出会った。赴任した高校では何故か生徒と先生が・・・というところから、木が教えてくれたその地の過去の話、時に辛くもある日常の話、盛り過ぎではないかと思うのだけれどものすごく、面白かった。「おれは、ミオを食うぞーっ」は号泣した。

  • 素晴らしい!中学生くらいの頃から図書館で借りてたまに読み返すけど、何回読んでも最高。マジで。今回ついに買ってしまいました。
    あとがきに1985年って書いてあったから、もう書かれてから20年も経つんだね。「理論社の大長編シリーズ」というのの中の一冊です。
    このシリーズ聞いたことないけど、巻末の刊行リストを見ると他には「ひげよ、さらば」「兎の眼」「ニングル」等とあり、割と指定課題図書系の名作シリーズだった模様。

    九州の田舎の農業高校が舞台。学校では校門から校舎まで1本の木が枝分かれしてできたトンネルがあり、そこをくぐらないと校舎に入れない。最近、トンネルをくぐった生徒全員サルに、教師全員が様々な動物に変身するという怪現象がおこって・・・!
    その現象の理由は、そして変身によってまたは無関係に起こるおかしな事件は。

    ありえないスタートから、ものすごい過去の業を交えつつ、素朴な九州弁が飛び交う高校で先生と生徒が真剣勝負の超青春ドラマに。

    ブタ先生が授業の合間に紹介する絵本も、実在の有名なものばかりでとてもなつかしい。

    とにかく、こんなに面白いファンタジーがあまり話題にならないなんて何故だろう!ハリポタ新作とか並んで買ってる場合じゃないよ。
    児童文学にしては500頁以上あり、子供にはボリュームありすぎるし、言葉も難しいと思うけど頑張って読んで欲しい。大人も読んで欲しい。

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