はるかニライ・カナイ (理論社ライブラリー)

著者 :
  • 理論社
3.68
  • (5)
  • (5)
  • (12)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 81
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652011294

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 沖縄に生きる人たちのようすが終始描かれています。大人たちは必死に生き、自らの哲学をもって子どもたちに語りかけます。子どもたちは無邪気に、ひやりとする傲慢なことを言ったり、賢しくなってみたり、していて可愛くないようすもあります。
    心のまま振る舞って空まわり、素直でないのが子どもだし、大人が求める素直がわからないの子を可愛らしく思う私は、可愛くないことを言う子どもたちに共感します。灰谷健次郎先生…さすがです。
    人として、大切にしたいものを確認できる本です。

  • 久しぶりに読んだ灰谷さんの物語。
    美しく厳しい自然と強く明るく優しい沖縄の離島の人々。
    歴史に刻まれた悲惨で辛い出来事、そして、教育の大切さ。
    とてもとても大切なことがわかりやすい言葉でつづられていて、悪く言えば、一見教科書みたいなのだけれど、くもりのないまっさらな子供たちが読むには、むしろ、こんな風にシンプルに大切なことが書かれていることこそ大切なのかも…とも思う。
    たくさんの大切な言葉を心にメモした。小学生の娘にも読んでもらいたい。

  • 本当に素敵な話

著者プロフィール

1974年に発表した『兎の眼』が大ベストセラーに。1979年、同作品で第一回路傍の石文学賞を受賞。生涯を通じて、子どもの可能性を信じた作品を生み出し続けた。代表作に『太陽の子』『天の瞳』シリーズなど。2006年没。

「2009年 『天の瞳 最終話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

灰谷健次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×