ともだちは海のにおい (きみとぼくの本)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 748
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652012222

作品紹介・あらすじ

お茶がすきないるかと,ビールのすきなくじらが友達になりました。二人は散歩したり読書したりあこがれのパリに出かけたりします。

感想・レビュー・書評

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  • ともだちは海のにおい (きみとぼくの本)
    1984.06発行。字の大きさは…大。

    イルカとクジラの楽しい心温まる友達の物語です。
    詩は、工藤直子さん。絵は、長(ちょう)新太さんです。

    音読していますと、くすくす、くすくす・・・と、よく笑いが出ます。
    そして、心が楽しくなり、顔が自然に微笑んでいるのが分かります。
    本当に素敵な本です。
    いまこの文章を書きながら、自分の顔がニコニコしているのが分かります。

    【読後】
    皆様のレビューを見て手に取りました。
    いつも音読しています「真田太平記」が、雨で次の巻きが手に入らなかったため、9月13日から手元に有る本のうち一番字の大きい「ともだちは海のにおい」を音読していました。
    工藤直子さんの詩は、とても好きです。読んでいると、心が楽しくなり、笑顔になり・・・癒されます。
    2020.09.16音読で読了

  • 映画「おおかみこどもの雨と雪」を観て小学生の時に読んだのを思い出して、夏だし、と思って手に取りました。(男の子の「雨」だったかな?の勉強机にあったんです!なんか嬉しかった・・・)

    お互いのことが大好きなくじらとイルカがのやりとりがとてもほほえましくて、思いやりがあってかわいらしいです。
    こころがほっこり、やさしい気持ちになるお話です。
    大人になって読んだら、心が洗われた気がします・・・(笑)

    工藤直子さんの優しい文章も、長新太さんの絵も素敵です。
    大好きな作品です!

  • 「海のはじまり」

     ひとはみな 
     心のなかに
     海をひとつ もっている
     ・・・・・・・・・・・
     ひとの心のなかに
     いつ 海はうまれたか
     ・・・・・・・・・・・
     ひとはみな
     はじめてまるい口をあけて泣いた
     あのときの涙の粒が
     海の はじまり
     ・・・・・・・・・・・
    という一篇の詩から始まる。寺山修司の一番みじかい叙情詩『海』の

     “なみだは にんげんのつくることのできる いちばん小さな海です”

    を、ふと思い出させる、情緒あふれるスタートだ。

    いるか「さびしいくらいしずかだと、コドクがすきなぼくでも、だれかとお茶を飲みたくなる。」
    くじら「さびしいくらいしずかだと、コドクがすきなぼくでも、だれかとビールを飲みたくなる。」

    「コドク」を愛するくじらと「コドク」を愛するいるかが、「いっしょ」もわるくないなと織りなす友情物語である。

    児童書に分類される本ですが、大人の少しささくれ立った心を優しく癒してくれる本だと思います。大人になった今だからこそ、散りばめられたくじらといるかの珠玉の言葉が快く響いてくる。

    ビールと読書の好きなくじらと本の話を肴に乾杯し、お茶と体操が好きないるかとスポーツ観戦しながらワイワイと過ごしてみたくなる。そんな一冊です。う〜ん、久々にアイツに会いたくなった...。

    終わりの「おわりのない海」という一篇の詩も実に良い。

     ・・・・・・・・・・・
     ひとは ふところの
     そんな海を のぞきこむと
     なぜか ほっとする
     なぜか ほっとして 思う
     《また あした》

  • 最初の一ページを読んだ瞬間に、おお、これは絶対に大好きな本だ!!
    って確信する本がたまにあるんだけど。
    これはそういう本でした。たまらん、もうどの場面切り取っても好きでたまらん。

    工藤直子さん、詩集しかしらなかった。

    おちゃをのむのが好きないるかと、ビールがすきなくじら。
    ふたりの友情のおはなし。

    ぜったいにくずれることがない、友情。
    ひとつの世界がそこで完結してる。

    長新太さんの挿絵もこれ以上ないくらい最高です。

    たとえば、ひょろひょろっと描かれてる短いシンプルな線だけで、それがとてもうつくしい人魚であることがわかる。
    月光がうかぶ波であることがわかる。おいしそうなホットケーキであることがわかる。

    何度も読みたい。疲れたときに。あたまをなでてもらうのがすき。

  • 幼い頃に読んでから今まで何度も読み返した本です。
    彼らのような関係を誰かと築きたいと切実に思います。

  • この本を読んで私は、次生まれ変わったらくじらになる!と決めました。

  • 読了時は小学生でした。移動図書館で借りてきた日、一読で好きになって返却日までに全ページ書写した本。大人になった今、読む用と保存用と自分で書き写した一冊と、2+1冊保管中。

  • 「船を建てる」に通ずる優しさ。
    幸せを読むという体験。

  • 仲の良いいるかとくじらのお話。美しいです。芸術です。

  • 2020.8
    くじらといるか。ひとりでいるのもいいけれど、一緒にいて心地いい相棒がいるのもいい。嬉しい時も悲しい時も顔が浮かんで、なんでもない時も顔が浮かぶ。あの人に話したい、あの人ならわかってくれるかもなあと。くじらといるかは作者の工藤さんの心の中にある時ふいに入ってきたんだって。内側に海を持つっていいなと思う。私の中にも海を持とう。ほんでいるかとくじらを呼んでみよう。一緒にお茶を飲もう。時にはビールか。長新太さんの絵も最高にいい。

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著者プロフィール

台湾生まれ。お茶の水女子大学中国文学科卒業。女性初のコピーライターとして活躍した後、詩人・童話作家に。『てつがくのライオン』(絵・佐野洋子)で日本児童文学者協会新人賞、『ともだちは海のにおい』でサンケイ児童出版文化賞受賞。野原の生き物や自然が躍動する詩集『のはらうた』は、子どもたちに愛され、ロングセラーとなっている。『ねこはしる』『まるごと好きです』など、多くの詩集・絵本・エッセイがある。

「2020年 『女声(同声)合唱とピアノのための いのちへのオマージュ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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