妖怪一家 九十九さん

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  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652013298

感想・レビュー・書評

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  • あるある!という役所のたらい回しに思わず笑ってしまいました。そこからどんどん、引き込まれ…あっというまに読んでしまいました。

  • 妖怪たちが楽しく暮らしている様子がとても面白いです。

  • ずっと住んでいた化野原一帯が巨大団地となり、妖怪たちは怒り困惑。市役所へ相談に行ったヌラリヒョンは地域共生課の野中さんから団地で暮らしませんかと提案される。
    公園の池のかっぱ、ペントハウスの天狗。
    そしてヌラリヒョンは7人家族としてB棟地下十二階での新生活が始まった。

    見越し入道のおじいちゃんややまんばおばあちゃんがウッカリやらかしてしまったり、その悪びれない感じにニヤニヤする。
    妖怪たちの得意なことで団地を守り、一緒に暮らしていく。良い環境だな。
    シリーズ1作目なので人物紹介でアッサリ終わったから次作からが楽しみ。
    「いない」って思って暮らしてるけれど、もしかして?

    月のない夜、団地の中を歩いていると、闇夜の散歩を楽しむ九十九さん一家に、出会うことがあるかもしれませんよ。

  • 妖怪たちが暮らす土地に団地が建設されることになり、妖怪は市役所に苦情を申し立てる。電話で散々たらい回しにされて、たどり着いたのが地域共生課。地域共生課?何と?「妖怪」と。この発想が好き。
    地域共生課の野中さんに出会った妖怪たちは人間の家族として、団地に暮らす事になる……
    でも妖怪だからね、普通には暮らせません。楽しいお話。

  • (2014-12-06)

  • 気になるけど表紙が微妙で読むの躊躇してた本。

    もっと前に読んでおけばよかった!
    化野原団地(アダシノハラだんち)に住みたい!

    妖怪が住む土地に人間が団地を立て始めて、大半の妖怪が怒って人間を襲おうとしてる時に、まずは人間と話しあおうって提案するぬらりひょん。
    実際市役所まで足運んでみたら、散々たらい回しにされて
    毎回同じ話をさせれて可哀想だった。
    地域共生課の野中さんが良い人でよかったわ。 
    てっきりぬらりひょうんが怒って妖怪引き連れて団地乗っ取っちゃうのかと思ったもん。

    その後は野中さんの親身な対応でその土地に住んでいた妖怪達も納得して、団地で共存することになるんだけど。
    河童たちが住む中央公園の満月池に、町の北に公園と繋がるようにして
    作られた雑木林にはオクリオオカミたち。
    んで、カラス天狗達はマンションの屋上。 
    自分の周囲にこれだけ妖怪住んでたら面白いだろうなぁ。
    しかも彼らはそこで快適に暮らせるよう取り計らってもらった代わりに、
    それぞれの力を使ってこの団地を守る約束をしてるんだけどね。
    妖怪に守られてる団地、いいねぇ。

    そして、この本のタイトルにもなってる妖怪一家の九十九さん。
    ようは、ぬらりひょんを中心に単体で暮らしてた妖怪達を、
    1つの家族として生活してもらう形になったんだけど。
    ぬらりひょんが父、ろくろっ首が母、見越し入道はおじいちゃん。
    やまんばがおばあちゃんで、天邪鬼と一つ目小僧が息子たち。
    最後にサトリが娘として一つ屋根の下生活始めるんだけど、
    なんだかんだで人間の様な生活にすぐ順応しちゃう辺りは今時かなw
    ただ、やまんばがちょいちょい人間を食べたがるのがちょっと怖いけどw

    最初の頃はまだ妖怪の時のクセが抜けないやまんばばぁちゃんや、
    見越し入道じぃちゃんがちょいちょいやらかして
    ぬらりひょん達を困らせるんだけどね。
    でもその都度、化野原団地の団地管理局局長の的場さんが「問題無いっす」
    って処理してくれる。 的場さんかっけぇわw

    この1冊目はこの団地の主要人物の紹介話って感じ。
    各エピソードが結構笑えるので、終始ニヤつきながら読んでたw

    ほんとこんな所に住んでみたいなぁ。 
    エレベータのボタンを⑨⑩⑨って押したくなったわ。 
    うちの所8階までしか無いからそれをしないで済んだけどw

    雷獣の自家発電で電気代が格安になってる団地も捨てがたいけどね。

    確か続編出てたよな。 今度借りよう。

    イラストも読んでたら味が出てきていい感じと思えるようになったw

    野中さんの
    「妖怪がいない町なんて、つまりませんからねらね」
    から続くセリフに強く共感!

  • 久々に富安陽子さんのお話

    妖怪大好きな私には大満足なお話でした

    妖怪がマンション暮らしって
    しかも治安維持に貢献

    たまにこういうのを読むとほっこりします
    続きも借りてこよう

    鬼灯医院も出して欲しいなぁ

  • ≪県立図書館≫

    妖怪たちと共生してみたい!
    と、思える、楽しい本だった。
    子供達も笑いながら聴いていた。
    お気に入りの一冊になったようだ。

  • やはり、つくもがみ系好きだなぁ。

  • 妖怪だけど、団地に住んでいる九十九さん一家。身近にこんな一家がいたら、楽しい?頼もしい?のかな。

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著者プロフィール

1959年生まれ。1991年『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)で第24回日本児童文学者協会賞新人賞、第40回小学館文学賞を受賞、1997年「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で第15回新美南吉児童文学賞を受賞、2001年『空へつづく神話』(偕成社)で第48回産経児童出版文化賞を受賞、『盆まねき』(偕成社)により2011年第49回野間児童文芸賞、2012年第59回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞、2021年『さくらの谷』(絵・松成真理子 偕成社)で第52回講談社絵本賞を受賞。絵本に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(絵・降矢なな 福音館書店)、「オニのサラリーマン」シリーズ(絵・大島妙子 福音館書店)などがある。

「2023年 『そらうみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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