おこんじょうるり (カラー版愛蔵本)

制作 : 井上 洋介 
  • 理論社
3.88
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本棚登録 : 55
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (52ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652020067

感想・レビュー・書評

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  • 表紙画像のタイトルがひらがなで3行になっていて、始めは??となる。
    それがかえって「どんなお話だろう」と思わせる効果を上げている。
    これは、きつねの「おこん」がうたう「浄瑠璃」のこと。
    お腹を空かせて家に忍びこんだきつねに「おこん」と名付けたのは、イタコのばばさま。
    年をとりすぎて何もかも上手く行かなくなり、占いは失敗だらけだし
    腰を痛めて寝込んでしまうし。
    そんなばばさまときつねの、温かく切ないお話。

    ドラマティックな話なので演劇仕立てでも良いかなと思っていたら、とっくに成立していた。アニメまであった。
    いやはや、知らないことって山のようにあるものだ。

    この不思議な挿絵は「くまの子ウーフ」の挿絵画家さんだということにまず驚く。
    なんとも味わいのある画風で、しかもどのページにも落款が押されている。
    そして読み進むにつれ「この挿絵で良かった」と納得してしまう。
    情念の世界を語るにふさわしい、そんな線と色合いなのだ。

    世間から見れば、いわば落伍者のような組み合わせの二人。
    最初は利害関係の一致でコンビを組むが、だんだん深い絆が生まれ、お互いに慕い合うようになっていく。
    その描写はちょっぴりユーモラスで楽しいが、やはり山場は哀切極まりない。
    思を返したことで、喜んで身代わりになって死んでいく「おこん」。
    その「おこん」のために下手くそな浄瑠璃を必死でうたうばばさま。
    拙くとも、相手のために精一杯のことをしようとする姿は感動を呼ぶ。
    出会いと別れと、幸福と死と。

    話がじゅうぶん感動的なので、力まず素直に読むのが良いのかもしれない。
    ただ、普通の速度で読んでも25分かかるので読み聞かせには向かない。
    そこがとても惜しい。
    子どもが自ら手に取るとは思えない挿絵で、しかも民話ではなく創作。
    でもお話はそれはそれは魅力的。
    なんとか高学年の子向けに読み聞かせたいが、それとも素話にするか。
    もっか、思案中。

    • だいさん
      読み聞かせの時間は キーポイントなんですね
      あまり長いと飽きちゃうのかしらん?
      読み聞かせの時間は キーポイントなんですね
      あまり長いと飽きちゃうのかしらん?
      2015/09/25
    • nejidonさん
      だいさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます。
      時間内に終わらせることが出来ないと、次のカリキュラムに支障が出ます。
      あちらは...
      だいさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます。
      時間内に終わらせることが出来ないと、次のカリキュラムに支障が出ます。
      あちらは、枠内できっちりやってますので。
      それに、保護者がお迎えにみえる場合もありまして。
      1.2分くらい残して終わるのが理想ですが、なかなか難しいですよ。
      かといって、始まりの時間がずれ込むこともあるのです(笑)
      そんなことも考慮して、いくつかの組み合わせを考え、何冊か用意してから望みます。

      それにしても、この本が読みたいワタクシです。
      2015/09/25
  • なんとも切ない話。息子は「絶対馬方はバチが当たるわ」!と馬方にご立腹。

  • 100殺!ビブリオバトル No.106 夜の部 延長戦

  • 2018/01/11 学年読み2年生

  • いい話。
    素話で聞いたのだけれど、よかった。

  • イタコのおばあさんと、病気を治す浄瑠璃を歌う狐の交流。
    協力して病人を治し、仲良く暮らしていたのに、昔話には、悪い奴がでてきますね。

  • きつねの悲しい話・・・
    江戸時代には人形浄瑠璃という人形芝居がはやりました、いまでも文楽という名でのこっていますが、大夫さんの物語るじょうるりぶしにあわせて、三人がかりで一つの人形をうごかす。このじょうるりぶしは、義経と恋をした浄瑠璃姫の物語がヒットしたので、こう呼ばれた、三味線と人形劇とむすびつき、竹本義太夫がでて義太夫節とも呼ばれた、知らなかった!

  • 2003年度  5年生  2月 合同
    2011年度  6年生  合同
    2012年度  6年生  合同
    2013年度  6年生  合同

  • さねとう あきら  文
       井上 洋介    挿絵
      理論社 (1974/01)  (カラー版愛蔵本)


    創作民話で著名な さねとうあきら
    昔読んだ「地べったこさま」(絶版)もよかったです

    一人ぼっちのばばさまときつねのおこんの心が結ばれて・・・
    切なくて 美しい
    かなしいラストだけれど きつねたちに囲まれたばばさまの笑顔がいいな

    みごとな岡本忠成監督の人形アニメも方言と浄瑠璃が素晴らしい

    ≪ じょうるりの 沁み渡る音に 病癒え ≫

  • イタコ(占いなどをする
    目の見えないおばあさん)の
    ばばさまと
    山のキツネの話。

    年をとってしまい
    なかなか占いが
    当たらなくなってしまい、
    さらに
    体も悪くしてしまった
    ばばさま。
    ついに
    寝込んでしまった…。

    そんな、ばばさまのところに
    お腹をすかしたキツネが
    食べ物を求めて
    やってきた。

    このキツネ。
    「じょうるり」が出来る。
    しかも、
    この「じょうるり」は
    病気を治す
    効き目があるらしい。

    キツネは
    「じょうるり」を
    聞かせてもらった
    ばはさまは
    元気になった。

    ひょんな事から
    ばはさまとキツネは
    一緒に生活をする。

    そして、
    キツネとばはさまの
    コンビで
    病気で困っている
    人々を助けて
    褒美をもらい
    生活をしていた。

    お城のお姫様が
    重い病気で
    今にも死にそうらしい。

    ばばさまとキツネは
    お城に向かった…。

    はたして、2人の運命は…。

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